半兵衛

草原の輝きの半兵衛のレビュー・感想・評価

草原の輝き(1961年製作の映画)
3.8
若さゆえの相手を思いやろうとしてかえって傷つけてしまう青臭い対応とその失敗による悲劇、青春という華やかな時代の裏に存在するしくじりを苦く描きつつもラストでそれでも人生は悪くないと優しく諭す語り口が清々しい余韻を残す秀作。カザン監督の映像センスや役者たちの熱演も二時間という締まらなくなる長さに適度な緊張感をもたらし最後まで見せてくれる。「子供を束縛する親からの解放」というテーマも後半でじわじわと効いてくる。

ラストのウォーレン・ベイティの奥さんの挙動が素晴らしくてグッと来た。
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