great兄やん

メモリーズ・オブ・サマーのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

メモリーズ・オブ・サマー(2016年製作の映画)
3.6
【一言で言うと】
「知らなくて良いコト」

[あらすじ]
ポーランドの田舎町に住む12歳の少年ピョトレックは、母と夏休みを過ごしていた。父は出稼ぎ中だったが、強い絆で結ばれた二人は楽しい時間を共有する。だが母は夜、頻繁に出掛けるようになる。ピョトレックは、マイカという少女に惹かれるが、彼女は不良の青年のことが好きだった。ある日、父が帰ってくる...。

受験期間中に観てた映画シリーズ
7月(12/12)

ポスターからして少年と少女の夏の淡い初恋物語かと思っていざフタを開けたら、見た目からは想像出来ないほどの重苦しい展開が待ち受けていました😫

いや〜皆さんが言う通りにおもっくそビターな夏物語じゃないですか!!( ´Д`)
もし自分がピョトレックとおんなじ立場だったら確実に病んでますよ!(;ω;)
83分と短いながらもこんなに心がズーンと重くなったのって今作が多分初めてだと思います😥

まず何が特徴的かと言うと、全てピョトレックの“主観”で描かれているということ。
その目から通して大好きな母親のある“秘密”やら、父親の不審な対応など、
「これってこうなんじゃないか?🤨」と思うピョトレックの主観が、映画を観ている観客とリンクするので、観てて同じように実感できました。

それに何よりもタチが悪いのは、その“答え”を教えてくれないこと。
なぜ母親があんな対応をとったのか。
なぜ父親はあんな対応になったのか。
部屋に居座った女性は誰なのか。
それらが全てピョトレックの主観からなので、明確な答えが出ないまま終わるからずっとモヤモヤとした状態になります😔

しかしそれとは裏腹に映像がとても美しかったです!!
プールサイドではしゃいでる姿だったり、日陰で寝そべってたり、アパートで母親とボードゲームをしたりと、ポーランドでの醸し出る夏の空気感が随所に光っていました。

とにかく短い時間ながらもビターな気分を味わえる映画でした!
こんな映画...多分ですが、当時高校生で観てたのって自分だけだと思うんです😅
ただこれは自分と同じ年代、特に思春期を体験した人達が観たら、もしかしたら共感すること間違いなしなんじゃないでしょうか🤔...

まぁあんな体験、まっぴらゴメンなんだけどね(^_^;)