キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのエリオットのレビュー・感想・評価

デカプリオは欲もあるが小心で意外と純なところのある普通の人間をうまく演じていたし、デニーロは真の悪をデニーロらしく演じていたが、その大スター２人より魅力を放っていたのはリリー・グラッドストーン。
聡明で意志が強く、愛を信じつつも不安に怯え、ある意味の諦念をも抱えているという複雑な女性を堂々と演じていて感服した。

序盤から原油が噴出する場面など画面の唐突な繋ぎが面白く、役者の演技以外にもそういう技法が楽しく見られた２０６分…毎夜２回はトイレに起きてしまう自分が奇跡的に中座しなかった、そんな作品。