原作はFBI誕生の経緯にもライトがあてられていて、探偵、捜査局側の格闘もサスペンス調にテンポ良く描かれていたので、映画は主役が白人の悪役サイドだったのが物足りなかった。結局、オセージ族は追いやられて苦労する歴史的社会的弱者のレッテルを貼られっぱなしのまま終わった感じ。尊厳は守られたのか？女性監督が、オセージ族の女性たち視点で撮っていたらまた全然違ったと思うし、原作を読んだ時に（これが映画化されたら面白そう…！）とワクワクしながらイメージしたものとはかけ離れていて残念だった。
ただ、スコセッシ、ロバートデニーロ、レオナルドディカプリオの組み合わせだったらこうなることは明らかだったので、開き直ってそういうエンタメとして考えれば満足。3時間半、とても贅沢な気分に浸れた。
