時代が難しくてもこのような映画を撮り続けることが芸術が奮えるひとつの力だと強く感じました。
Filmarksから日本最速試写会にご招待いただきました。
誰もが無意識に他所の出来事と思いたがる現実を魅せれる作品にしたスコセッシ監督の手腕が素晴らしい。
これが映画のシナリオではなく歴史という事実が重いです。
そして「悪い」ロバート・デ・ニーロの圧、演技、迫力よ……静かなのに怖~い。
本作で薄っぺらい人間の演技が凄まじいディカプリオですが、細かい描写で身振りで視線でしっかりその浅さを示してくれます。それがとてもしんどく、またその魅力に惹き付けられます。
メインはこの2名ですが、周囲のネイティブアメリカン役の存在感と微細な演技が圧巻です。登場人物が多いのにしっかり印象に残る構成の妙。
観客に考える時間を与えるがごときエンドロールも良かったです。
鑑賞前はおよそ3時間半の上映時間にちょっと抵抗ありましたが、内容ぎっしり詰まっているので、あっという間で驚きます。中弛みしません。
とはいえ長丁場なので、プレミアムボックスシートがとても快適でした。
※試写会は前説&トークショー含めるとほぼ5時間の構成。