スワヒリ亭こゆう

バード・ボックスのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

バード・ボックス(2018年製作の映画)
1.5
見てしまったら終わり。っていうアイデア一本で作った感じのストーリーでした。目隠しして手探りで生きていく様を映画化したかったのかなって思います。
ですが、かなり無理のある設定でしたね。

同じ様な時期に『クワイエット・プレイス』が公開になりました。こっちは音を立てたら終わりです。
で、音を立てたら終わりはまだ成立するんです。
誰かが音を立て犠牲に合う様を見れる訳ですからね。
だけど本作は原因不明の状態で人々が自殺していく訳です。
取り敢えず民家に避難します。外の暴動からは逃れられました。けど、どうして見たらいけない!というのが主人公達は理解したんでしょうか?
誰か1人キャラクターを犠牲にしてでも、見てはいけない!事を理解出来るキッカケを見せないとダメだと思うんです。
正直言って本作で何かを見たら意識がおかしくなって他人に警告したりする事なく自殺してしまう為、何も見るな!という警告は無理があるんです。

何も見ないで生きていく、外に出るというの事も無理があると思います。せめて鳥が騒ぎ出したら目隠しをするぐらいの緩さがないと成立しないでしょう。
どうやって川に行ってボートを見つけたのかも意味が分からないです。というか不可能でしょう。

それと時間軸を二つに分けて見せているんです。
ひとつはこの終末世界が起きてからの一定時間を見せる。もうひとつは川に行ってボートで目隠しをしながら流される。
時間軸を二つに分けてるんだから、最初は話が纏まらないけど両方のストーリーが進めばストーリーは自然と交差しますね。
これを伏線回収って言ってる人がいたのには驚きますね。

子供の名前をボーイ、ガールって呼んでるのも、どういうつもりなんだろうって思います。
いつ死ぬかも分からない世界だから名前をつけない事にしたんですかね。
よく分からないですね。