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キャッツのkazu1961のレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
3.8
▪️Title :「キャッツ」
Original Title :「Cats』
▪️Release Date:2020/01/24
▪️Production Country: イギリス・アメリカ合作
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-037
▪️My Review
レビューでも色々賑わしてますが、これ程前評判が期待されたのに、酷評に変わった作品も珍しいですね。自分の目で確かめたく鑑賞です。
アカデミー賞の受賞歴をもつトム・フーパー監督は、人気俳優をずらりと揃えて本作を完成させました。世界に知られるこの怪物級ミュージカルの映画化に当たって、フーパーは2012年の『レ・ミゼラブル』のときと同様、ジュディ・デンチ、イアン・マッケラン、イドリス・エルバといった有名俳優に加え、テイラー・スウィフトやジェイソン・デルーロといった人気シンガーを起用しました。
結論から言うと、この作品はミュージカル。心の触れ合いやストーリー・プロットやビジュアルよりも、美しく歌って踊るエンターテインメントとして捉えれば素晴らしい作品です。「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソンが「メモリー」を歌うシーンでは心動かされましたし、主演の英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルダンサーであるフランチェスカ・ヘイワードの可愛らしさとダンスには見入ってしまいました。出演者は旬の役者から怪優、ヴェテランまで幅広く揃っています。アンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽はキャッチーで変化に富み、アンディ・ブランケンビューラーの振り付けはエネルギッシュであると同時に緻密で、空間の広がりを感じさせています。
テイラー・スウィフトの出番が少ないように感じたのは少し残念ですが、作曲家のアンドリュー・ロイド・ウェバーと共同制作した楽曲「ビューティフル・ゴースツ(Beautiful Ghosts)」は素敵な作品でした!!
あらすじはしっかりとした弧を描いて感情に訴えかけるし、世界で最も成功したミュージカル作品の映画化という強みもあります。CGIを使って人間をネコにしてみせているますが、嬉しい驚きを感じさせてくれます。それなのに批評家からはCGI効果、プロット、トーンを根拠に酷評され、商業的にもうまく行っていないのはフーバー自身が新たな自分の一面を見せるべくチャレンジしたのが期待感とそぐわなかったからではないでしょうか。。
そんな、批判的な評価が目立ったものの出演者の演技は賞賛されました。評論では、テイラー・スウィフトを賞賛し、彼女は「ボンバルリーナと彼女のナンバー「マキャヴィティ」、そしてスウィフトとロイド・ウェバーがエンドクレジット用に書いた「ビューティフル・ゴースト」によってうまく自分を演出したとされていますし、ジェニファー・ハドソンもまた同様に「メモリー」のパフォーマンスを賞賛され、批評家からは映画の「最高の部分」、「本物の感情を呼び起こせる新しい映画の唯一のミュージカル・ナンバー」と評されています。個人的にイアン・マッケランの怪演も好きでしたが。
その一方で最も、酷評されたのはCGIを駆使したキャラクターデザイン。人によってはグロテスクと感じられるデザインの選択。私は何度も映画館の予告編でインプットされたためか全く気になりませんでした(笑)
これが映画の難しさですね。特に超有名なミュージカル作品の映画化、成功しなければならないし宿命、そしてそのための豪華キャストと大チャレンジ。。。どう感じるかは観る人の主観ですから。。。

▪️Overview
1981年にロンドンで初演されて以来、観客動員数は世界累計8100万人に達し、日本公演も通算1万回を記録するなど、世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」を映画化。「レ・ミゼラブル」「英国王のスピーチ」のトム・フーパーが監督、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードのほか、ジェームズ・コーデン、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフト、ジュディ・デンチ、イアン・マッケランら豪華キャストが共演した。人間に飼いならされることを拒み、逆境の中でもしたたかに生きる個性豊かな「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる猫たち。満月が輝くある夜、年に一度開かれる「ジェリクル舞踏会」に参加するため、街の片隅のゴミ捨て場にジェリクルキャッツたちが集まってくる。その日は、新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜であり、猫たちは夜を徹して歌い踊るが……。(引用:映画.com)
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