ヘイヘイ

ウエスト・サイド・ストーリーのヘイヘイのレビュー・感想・評価

3.9
スピルバーグ監督がミュージカル?

現在74歳の監督にとって初めてのミュージカル作品となったのが、ウエスト•サイド•ストーリーです。
(フックも当初はミュージカル作品として制作したらしいですが途中でやめたみたいです)


ストーリーも楽曲もほぼオリジナル版を踏襲してましたね。(どうやら映画版よりも舞台版の方に寄せてるらしいです)
元々が名作なので、個人的には文句の付け所は特にないです。一流が作る作品はやっぱりすごい、という言葉しか出てきません。

60年の時を経て、ウエスト•サイド•ストーリーに戻ってきたオリジナル版アニタ役のリタ•モレノの出演もアツいです。

撮影の面では、光の入れ方(逆光?)が印象的で、体育館裏の初めての出会いのシーンがとても綺麗に見えました。

撮影の質感もなんかアナログ感が滲み出ていていい感じ!

決闘の直前に4つくらいの曲がマッシュアップされてくシーンが大好きなので今作にもあってよかった!これ好きなんです!Tonight,Somewhereもよき!

ただどうしても自分の中では、オリジナル版の印象が強くて、オリジナルと2021年版どっちを無人島もってく?ってなったらオリジナル版の方を持っていくかなぁ。。

今回、個人的にすごいグッときたのが、エンドロールで”FOR DAD”と初めの方にでてきたとこ。

自分も父親が映画好きだった影響で、いまこんな感じなのですが、自分も小学生のときにウエストサイド物語をみて、あー映画っておもしろいなぁ、と思ったんです。

きっとスピルバーグの父親もそうだったのかなぁと。そう思ったら、世代を超えて互いに影響し合う映画、小説、演劇、そういうものひっくるめた”文化”というものは、人間にとってはやはりとっても重要なものだよなぁと思えました。

不要不急っていう言葉で簡単に片付けられない、これも生きるための大事なものだよなぁと。

そんなことも思いました。
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