kazu1961

運び屋のkazu1961のレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.0
「運び屋」
原題「The Mule」
2019/03/08公開 アメリカ作品作2019-054

犯罪サスペンスなのに、こんなにはじめから終わりまでご機嫌で観られる作品も珍しいですね。イーストウッドの演出と演技の軽やかさならではです。軽やかなのに胸を打つ、そんな作品です。
イーストウッドが「次世代への遺言」だった「グラン・トリノ」、あの時に伝え忘れていた「家族への遺言」がここに。大きなテーマとなっています。10年ぶりの監督兼主演作、その重みと温かさは素晴らしいものです。
イーストウッドの映画出演は2012年の『人生の特等席』以来のことで、自身の監督作品での出演は2008年の『グラン・トリノ』以来となるんですね。
この高齢で、仕事も女性も現役バリバリ。無骨だがユーモアを持ち合わせ、マイペースで怖いもの無し。そして最後には自分で責任をとる運び屋。これって今だ凄い作品を世に送り続けているイーストウッド本人と重なりますね。まさしくシニアの星!!
いつも期待を裏切らないイーストウッドの作品、感謝です!!

巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たして主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。脚本は「グラン・トリノ」のニック・シェンク。80歳代でシナロア・カルテルの麻薬の運び屋となった第二次世界大戦の退役軍人であるレオ・シャープの実話に基づいている。イーストウッドは「人生の特等席」以来6年ぶり、自身の監督作では「グラン・トリノ」以来10年ぶりに俳優として出演も果たした。共演は、アールを追い込んでいく麻薬捜査官役で「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーのほか、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシアら実力派が集結。イーストウッドの実娘アリソン・イーストウッドも出演している。
kazu1961

kazu1961