クリントイーストウッド監督による、超高齢の麻薬運送屋を描いた作品。
実際に存在した87歳の麻薬の運び屋「レオ・シャープ」をモデルにしているらしい。
主人公は退役軍人でその精神性は衰えた肉体を思わせず非常にタフ。
ギャングボスに全く怯まず、ピンチの際に機転を利かせる姿はとても魅力的に映った。
主題は定番の「家族愛」だが、麻薬搬送という副題が加わり緊張感が常に漂っている。
それらの命が関わるシリアス味は主題を安易にしていなかった様に思う。
だが、流石に妻のお見舞いに行くシーンは軽率すぎてハラハラした。
メキシコギャングは生易しくないだろうに...見つかれば即皆殺しになる可能性があった筈だ。
にしても高齢で主役と監督を務めるのは本当に凄い。
同監督のこの系統の作品らしく、本人の体験談を踏まえていそうでドキュメンタリーらしさがあるので面白かった。
