ハリウッドザコ

パリの恋人たちのハリウッドザコのネタバレレビュー・内容・結末

パリの恋人たち(2018年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

誰が見ても平均かそれ以下になるんだろうな〜って開始数分で分かるような映画だった。

アベル、マリアンヌ、エヴ、ジョセフみんながみんな平気な顔してやっていることがえげつない。
冒頭から3年同棲した彼女から突然の妊娠報告と浮気相手との結婚、妊娠報告までこんなのメンタルズタボロになるだろ。と思うけど別れたかったから良いやと簡単に返事、それを後悔している上に実は検査せずにコインで決めていた。って流れが本当にクズエピソードすぎる。
その上、女に転がされて浮気ばっかだし。
彼が気持ちに気づいて職場はまで駆け寄るシーンはノッティングヒルを彷彿とさせるけどそんな純愛は一ミリも感じない。
息子のジョセフ至ってはお母さんとの会話を録音したりSEXの音を盗聴したり陰湿すぎる。
そう思うとエヴが1番マシなのかもしれない。一途にアベルを想っているけどかなりストーカー的。盗撮に写真の切り抜き、車に侵入などなど。
話の一個一個がちゃんと恋愛ドラマなんだけどこんなの見たことないっていう新鮮味を味わえたので良かった。

アベルが嫌いなジョセフが母親との距離を話すために殺人犯だと嘘をつくわけだけど、マリアンヌという不思議な女性だからやりかねないって見えるのが面白い。
医者がゲイだと嘘をつく理由はマリアンヌと寝たからなのかもしれないけど本当に殺したとは思えない。動機がないし。
でも嫌いな割に母親のことを悪くいうシーンは仲良さそうでなんか面白かった。
最後の墓参りのシーンで手を繋いだのはやっと認めてもらえた証なんだろう。
その場にいるエヴが満足してそうにいるのも長年の想いからやっと解放されたという意味なんでしょうね。
マリアンヌの助言もアベルの言うようにもう職場の男が次にいるから別にアベルを止めなかったんでしょう。
最悪の保険をかけて常に男を抱きたいそんなバツイチの女と上手く行くわけはなさそう。
果たしてジョセフはどっちの子供だったんだろうか。

それぞれの場面で個々の人物の気持ちをセリフとして読み上げる演出はすごい好きだった。