半兵衛

リッスン、ダーリンの半兵衛のレビュー・感想・評価

リッスン、ダーリン(1938年製作の映画)
3.0
主人公の少女は夫を亡くし子供を一人で育ててきた母親が愛のない結婚をすることを知り、結婚に反対する彼女は男友達と示しあわせて誘拐と称してキャンピングカーに強引に乗せてちょっとした旅へ出る…。多感な少女の揺れ動く心情を繊細に描いたミュージカルドラマ。

主役を演じるジュディ・ガーランドが美しい歌声を披露するだけでなく、思春期の少女をきめ細かく演じており演技派としても高い実力があることがわかる。そしてこの映画で披露したナンバーはいい歌で実際彼女の代表曲として後世まで語り継がれていく。

ジュディに協力する男の子のとぼけた演技がいい味を出している。ちなみに男の子の設定は高校生のはずなのに車の運転を堂々としているのだが、アメリカでは結構早い年齢で免許を取れるのだろうか。

中盤母親と素敵な中年男性との出会いから話はわかりやすい方向に。それでもスカンクが放ったガスによるハプニングや動物狩りに夢中になってロビンフットみたいなコスチュームを着ている弟のアナーキーすぎるキャラなど笑いどころがそこそこあるのでそれなりに楽しめる。

ラストのオチがいかにもハリウッドという感じ。
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