まっつぁんこ

プロジェクト・グーテンベルク 贋札王のまっつぁんこのレビュー・感想・評価

4.0
映画の冒頭はレイ・マンが収容されたタイの刑務所。
レイ・マンは達者な筆遣いで切手を偽造し、何者かに送る手紙を書く。
他の囚人の助けをかり、その手紙を収集人のBOXに投函する。

この冒頭でピンとくるものがあった。

レイ・マンはタイから香港警察へと身柄を引き渡される。
この護送がまたひとつの大きなヒントとなっているがこちらは見逃した。

彼は香港警察でホー警部補(キャサリン・チャウ)の取り調べをうける。
国際的贋札製造集団のメンバーである彼は、仲間の殺人容疑など、数々の容疑を受けている。
そこに、レイの友人を名乗る国宝級の女性画家、ユン・マン(チャン・ジンチュー)が現れ彼の保釈を求める。
ホー副署長(アレックス・フォン)は、今も行方不明となっているチームの首領・“画家”(チョウ・ユンファ)について話すことを要求。
そして、レイは自身の“過去”について語り始める。
冷酷無比な“画家”の報復に怯えながら――。

彼らのミッションはアメリカ政府が新たに発行する100ドル札偽造。
原版製作、紙質やインク、印刷機や透かしの技術などを攻略して偽造100ドル札が完成。
メキシコ、キューバ、インド、アイルランドと世界の大物たちと取引を行っていく。
そして黄金の三角地帯(ゴールデン・トライアングル)を仕切る将軍(ジャック・カオ)との取引でゲリラなどを相手に、壮絶な銃撃戦が繰り広げる。
派手なアクションの連続で息をつく暇もない。
10年以上前にみた“インビジブル・ターゲット”を思い出した。
こういう映画は香港映画の独壇場である。

一筋縄ではいかないのが香港映画の特徴。
とうとう“画家”が乗り込んできたと思ったらあらびっくり(笑)
最後まで楽しめること請け合いの楽しい映画だった。