投稿されてきたという心霊映像を検証・紹介する心霊ドキュメンタリー。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」(以下ほん呪)第79弾。
演出・構成:福田陽平・川居尚美
「新幹線」
ある一定以上の世代のかたには、車窓の外に着ぐるみをきた芸人さんがなにかをやっている姿がフラッシュバックするであろう映像。
事象は、おじさんが新幹線にへばりついています。
茶化してるけどけっこう怖かった。
「ボルダリング」
ボルダリング女子っていいよね。
事象の幽霊くん、体育座りしてるのがかわいい。
「タイ旅行」
常識でははかりしれないものが映りこんでしまったという映像。
上半身裸の透明なおっさんが遺跡のすみに座っています。
その前にも、金髪のおっさんが上半身裸でストリートを練り歩いています。
どいつもこいつも服を着ろ何時だと思ってるんだ!
「シリーズ監視カメラ インターホン」
毎晩日が落ちたころにピンポンダッシュをしていく女。
タチの悪い嫌がらせはやめて差し上げろ。
「中古のテレビ」
事象より流していたVHSの中身が気になる。
あと心配なのはテレビが映らないことよりデッキのほうの劣化。
劣化したビデオデッキは普通にテープを巻き込んでダメにしてしまうことがあるので、ソフトウェア保全の観点からも、DVDなりデータ化なりしておくことをおすすめしたい。
「治療室」
部分麻酔での処置中は退屈だからね。
スマホでビデオをまわすのも止むなし。
事象は、おっさんの足元におっさんがいる。
そんな臭そうなところに出なくても、ほら、もっといかにもな天井とかあったじゃん?
そういうところにさ、堂々とあらわれてくれていいんだって。
勢いよく、こう視聴者を震え上がらせてやるぜ、みたいなきもちでさ。
えいやって。
そうすればさ、、自分にもっとこう、自信というか、前向きなきもちというか。
そういうのが湧きでてくるとおもうんだよ。
そうすれば、人生もっとうまくいくんじゃないかっておもえるよ。
がんばれ。
「鉄板」
これは戦争を覚悟で言うんだけど、お好み焼きはぜったいに広島焼きなんだよ。
大阪焼きは、なんというか、生地の主張がつよくて具材が脇に追いやられてる感じがする。
そのてん、広島焼きは生地と具材との調和がとれてて、そこにキャベツのふんわりとした感じがくるのがたまらなく愛おしい。
そこにソースがからんできたりするともう最高なんですよ。
やっぱりお好み焼きはね、広島焼きがいいんですよ。
事象は、大阪焼き派閥のどうしようもない女がこっちをにらんできます。
こんな人様を怖がらせようとするような性悪に広島焼きのよさなんかわからんからね。
「縁恨」
大事故にみまわれても傷一つ負わないアンブレイカブルな男たち。
羽鳥さん家の「時計じかけのオレンジ」のクソデカLP盤が気になる。
今はTシャツにもなってるこのデザイン、めちゃくちゃいいよね。
いいデザインってのはどこにはめても様になるもんなんやなって。
さて、肝心のメインエピソードであるが、今回はかなりおとなしめ。
というか、あえて派手にあおらず落ち着いた進行を心がけている印象をうける。
それは翻って「地味」という印象にもつながるのだが、ドキュメンタリーとしてはこれくらいの温度感がちょうどいいものと思う。
ただ、肝心の映像がしょっぱすぎた。
首が消えてるときの監督、背中がパンパンに膨らんでて笑っちゃうんですよ。
2023ー旧066