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アマンダと僕のkazu1961のレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
3.8
▪️Title :「アマンダと僕」
Original Title :「Amanda」
▪️Release Date:1 2019/06/22
▪️Production Country: フランス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-015
▪️My Review
幸せな気待ちになれる人間愛に満ちた良作です!!辛い話なのに、清々しくて。悲しい話なのに観ていると幸せな気持ちになる。主人公が再生していく姿がときめきを与えてくれますね。
そして、色と光の美しい映画。過剰に演出することなく人物を輝かせた、優しい作品です。
物語は。。。穏やかで幸せな生活を送っていましたが突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、主人公僕こと、ダヴィッドは悲しみに暮れます。そして彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を引き受けることになります…。悲しみは消えないが、それでも必死に逞しく生きようとするアマンダと共に過ごすことで、ダヴィッドは次第に自分を取り戻していくんですね。。。
愛する人を奪われ遺された人たちは、どのように折り合いをつけながらその先の人生を生きていくのか。その一つの答えを、本作は青年と少女にとことん寄り添い映し出しています。そして、今もなお傷を抱えた、現在のパリの社会情勢が垣間見えます。あの頃にはもう二度と戻れないが、この映画は誰かの存在によって、悲しみはきっと乗り越えられるということを教えてくれます。希望の光が差し込むラストは、静かな感動を呼びますね。
主演は、フランスで主演作が立て続けに公開され、いま最も旬な若手俳優 ヴァンサン・ラコスト。戸惑いながらもアマンダに向き合おうとする、心優しい青年を瑞々しく演じています。姪のアマンダ役は、新星イゾール・ミュルトリエ。自然な演技を求めた監督が見出し、初演技とは思えぬ存在感を放っています。子どもらしさと大人っぽい表情の両面を兼ね備えており、観るものを引きつけますね。

▪️Overview
突然の悲劇で肉親を失った青年と少女の絆を描き、2018年・第31回東京国際映画祭で最高賞の東京グランプリと最優秀脚本賞をダブル受賞したフランス製ヒューマンドラマ。パリに暮らす24歳の青年ダヴィッドは、恋人レナと穏やかで幸せな日々を送っていたが、ある日、突然の悲劇で姉のサンドリーヌが帰らぬ人になってしまう。サンドリーヌには7歳の娘アマンダがおり、残されたアマンダの面倒をダヴィッドが見ることになる。仲良しだった姉を亡くした悲しみに加え、7歳の少女の親代わりという重荷を背負ったダヴィッド。一方の幼いアマンダも、まだ母親の死を受け入れることができずにいた。それぞれに深い悲しみを抱える2人だったが、ともに暮らしていくうちに、次第に絆が生まれていく。監督・脚本はこれが長編3作目のミカエル・アース。主人公ダヴィッド役はフランスの若手俳優バンサン・ラコスト。アマンダ役はアース監督が見いだしたイゾール・ミュルトリエ。(映画.com参照)
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