Ryan

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士[完全版]のRyanのレビュー・感想・評価

3.9
完全版完結編!


ストーリー
ソ連のスパイと対決し、瀕死の重傷を負ったリスベット。政府の秘密組織は、事実を隠蔽するために関係者の抹殺を進めていた。ミカエルは真実を暴くために彼女と共に尽力。やがて対決の舞台は法廷へと移る。


主演 ノオミ・ラパス
監督 ダニエル・アルフレッドソン


遂に完結!!
とても面白い。
全ての「ドラゴンタトゥーの女」シリーズを鑑賞したが、これまでにないほど彼女の"あの"出立やビジュアルに関する絵的な説明がしっくり来た。

何故、彼女は派手なメイクと派手な衣装なのか?
何が彼女をそうさせたのか?
全ての謎が一つに集約する時、また違った感想を持てるはず。

全てを完全版で観たからか3時間越えを3本。
このシリーズだけで9時間分も観た後では、終わってしまう悲しさとドラゴンタトゥーの女に対する過去の出来事が本当の時間経過の様に感じてしまう。変わるキッカケとなり彼女の"その後"を想像せざるを得ない余韻に襲われる。

ここまで来るのに「長かったね」とリスベットに伝えたいくらい愛着が湧く。少しずつ増えていく身近な存在と、それでもまだ信用できない彼女の過去からの言動。
辻褄は合うし矛盾もない。ただ終盤は駆け足の展開は有利に働くが、それでもその演出は見事だしいつの間にかリスベットを応援していた。

ノオミラパスの演技がやはり良い。
法廷でのあの姿は「ドラゴンタトゥー」を象徴し、有害な男達から迫害されてきた彼女の意思表示として素直に受け取ることが出来る。
また演技がとても良いことから彼女の物語をもっと観たくなった。

これで完結は少し寂しいが、長尺でも見る価値はあり。
強大すぎる敵と同等に張り合っていく様は必見である。
Ryan

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