♪ あぁ 静けさを憎んだあの頃は
風は 笑う様に砂を巻き上げた
ネトフリの『サイレンス』が面白いよ!
そんな評判を耳にして、検索してヒットしたのが本作。B級感まる出しの副題が気になったものの、百聞は一見に如かず。頭を真っ白にして臨みました…が。
結論から言うと。
『サイレンス』は『サイレンス』でも別の作品でしたぁ。向こうはただの『サイレンス』。本作は『ザ・サイレンス』。全くの別物でしたぁ。
鑑賞中、違和感ばかりなのも当然。
いつ面白くなるのか、ここから面白くなるのか、なんて色々と考えましたけど。別物ならば仕方ない。最後まで盛り上がらないのも仕方ない。
あ。でも、斬新な展開はありましたよ。
モンスター映画と思いきや…の終盤は、なかなか面白かったです。説明不足なのも、色々と考えることができて良かったです。って、あまりにもポジティブすぎる感想でしょうか。
しかし、本編の方も悪くない感じ。
某映画と同じように、音を立てたら怪物に襲われる…という設定なんですが、誰もが想像するポイントはキチンと描かれるんですよ。
子供が泣いたらどうする?
犬が鳴いたらどうする?
ささやき声もダメなのか?どのくらいの音ならダメなのか?雨の音は?風の音は?
勿論、ツッコミどころも残ってますけどね。
それはB級映画ならば仕方がない部分。というか、そんな完璧な映画なんて面白くないです。ノリと度胸で楽しむのが一番幸福な形だと思います。
あと、本作は主人公が可愛いんです。
誰かに似ているなあ、なんて考えるに、某魔法使い映画でヒロインを務めた彼女っぽいんです。要は日本人好みのビジュアルってこと。一部の好事家ならばヨダレを垂らして喜んじゃうと思いますよ。
まあ、そんなわけで。
B級映画として捉えるならアリ寄りのアリの作品。僕は勘違いで鑑賞しましたが、最初から“覚悟”して臨めば、もっと評価が上がった…かも?