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ジョーカーのAJAPARATIONFILMのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

何かと話題になった映画。

この作品に関しては本当に甲乙つけ難いと感じる。
昨今の「無敵の人問題」を反映した怪作だし、自分の心にも刺さるものはあった。
ヒース・レジャーの「ジョーカー」とは違った、「次なるジョーカー像」を打ち出したのも凄いと思う。
(ジャレッド・レト版もいいとは思うが出演時間が短すぎて評価不能)。
考察の要素が多いのも評価点。実は主人公は「後にバットマンと対峙するジョーカーとは別人」で、ウェイン親子を殺害したピエロマスクが「本当のジョーカー」って説好き。

ただマーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」と「キング・オブ・コメディ」の抱き合わせ感も尋常じゃない。主人公はモヒカンじゃなくてピエロになったトラヴィスと言ってしまえばそれまでの話。
それに無理に「ジョーカー」でやるべき題材ではなかったとも感じる。
(元の企画は「ジョーカー」とは完全に無縁だったけど、制作会社の思惑で「ジョーカー」になったというトリビアがあるらしい)。
「実は全部主人公の妄想でした」って考察が正しいなら、それは製作サイドの「逃げ」だと思う。

それでも話題になったのは事実。一見の価値はあると思う。
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