ましさ

ジョーカーのましさのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.7
今更ながら見れていなかったため鑑賞。
劣悪な環境や悲劇・胸糞な展開でしかストーリーが進まないのにも関わらず、何故か爽快感を得てしまう。
いつのまにかジョーカーに気持ちが加担してしまっている。
格差社会において防ぐことができない高所得者・貴族階層への不満や、人間が心中に持つ凶暴さをジョーカーが力一杯体現することで、市民もそれに続いてエスカレートしていく様が、現実性があって恐ろしかった。
劇中常に失笑症に悩まされ、誰よりも人の目を気にして生きている男が、崇拝者として人々に崇め奉られるというある種の皮肉のようなものを感じた。
ましさ

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