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Girl/ガールのkuuのレビュー・感想・評価

Girl/ガール(2018年製作の映画)
4.0
『Girl/ガール』映倫区分PG12
原題Girl
製作年2018年。上映時間105分。

ルーカス・ドンによって書かれ、監督された今作品。
トランスジェンダーの主人公が、バレリーナを目指して葛藤や苦悩を乗り越えながら夢を追いかける姿を描いたドラマ和蘭陀(オランダ)、白耳義(ベルギー)合作。

男子の体にうまれたトランスジェンダーのララは、バレリーナになることが夢。
強い意志と才能、
そして血がにじむような努力で、難関とされるバレエ学校への入学を認められる。
せや、神さんはイケズ(意地悪)やなぁ。
成長とともに変わっていく体によってうまく踊れなくなることへの焦りや、ララに対するクラスメイトの嫉妬や嫌がらせにより、次第に心身ともに追い込まれていく。。。

今作品は、とても面白かった。
そないな表現は適切ではないかも知れないけど、野郎コテコテに生きてきて、やっと自分の弱さを認めれる様になってきた小生には、この作品が素晴らしさを、今やからこそ感じれたんかなぁとも思えます。
今作品のバレエのメタファー(古典的な練習に関わるあらゆる規律と均衡)は、女子が形成できるどないな『普通』にも、神のイケズとも云える男子の肉体をもつ女子の主人公ララは、必死にしがみつこうとする
『アンバランス』な精神の発達を示してる。
キャラの変遷の描写や、その見せ方に異論があることは理解した上でも、力強いモン感じられました。
個人的には退屈な作品じゃなく、むしろ刺激的やった。
より複雑な人生に移行し、同意しようとしてとるティーンエイジャーのララ(ビクトール・ポルスター)の描写は女性らしさを明らかにしてるし、野郎目線やけど美しくも感じました。
ただ、他の多くの映画作品が色んな理由でそうであるように、小生は判断するんに十分な知識を持ってないし、浅はかを嘆くと同時に勉強せなあかんと思った。
今後は、より注意を払うつもりです。
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