mako

ぼけますから、よろしくお願いします。のmakoのレビュー・感想・評価

4.5
本作、こちらでは2018年12月に福山シネマモードで上映されていて、信友監督も舞台挨拶で来館されていました。
気にはなっていたものの、題材が老いた親の痴呆症ということで、私の両親も老いてきて当時は観る勇気がなく劇場スルーしていました。
その後、やっぱり観ればよかったなと少し後悔しましたが、やはり痴呆症がネックで強い願望までいたらず。

昨年くらいから中国新聞に週一回、信友監督が「認知症からの贈り物」というコラムを書かれていて、それを読んでみたら面白くて。認知症でご苦労や大変さもあると思うのに、クスッと笑えるところもあって、これなら観れるかもと思っていました。
そんな時に再上映されたので劇場鑑賞しました。

監督にとってお母様は、明るく、交友関係も広く、ユーモアがあり、お料理好きで洋裁もできる、大好きな母だった。そんな母が痴呆症になってしまった。
東京に住んで仕事をしていた監督は実家の広島県呉市に帰ろうと思ったけど、当時95歳の父が「自分はまだ大丈夫。自分が看るから」と母の介護を買って出てくれた。

痴呆症がメインテーマであるけど、家族愛に溢れた素敵なドキュメンタリー映画でした。

母が元気な頃は台所に立ったこともない父が、母のために台所に立ち、洗濯もする。歩いて買い物に行き、両手に買い物袋を提げた姿が胸にジーンときた。
父は家事をしたことがないと思っていたら、意外な所でやってたことが分かったり。
本作の件で今まで知らなかった両親の事を知ることができた監督。
素敵な家族の記録でした。

3/10のコラムで「介護はプロとシェアを」の中で、監督がヘルパーさんの派遣をお願いしたばかりの頃は、ヘルパーさんに母のお洩らしを始末してもらうのは申し訳ないという思いがあったことを綴られています。
その中で、認知症専門医の今井先生の言葉に心の霧がサッとー晴れていくような気がしました、と。
「介護はこれから何年続くか分からないんだから、家族だけで抱え込んだら絶対パンクするよ。他人に頼る覚悟を決めないと。自分が疲れちゃって、お母さんのことを恨むようになったらそれこそ本末転倒だよ。」(抜粋しました)

信友監督のコラムはこちらから読めます。興味がある方はどうぞ😊
https://www.chugoku-np.co.jp/living/article/?category_id=1219&page=1


※追記
劇中、医師が痴呆症の予防について話されていた。歌を歌ったり、本など声を出して読むことは脳の血流を良くし、痴呆症予防にもいいそうです。
監督のお父様は歌ったり、声を出して新聞などを読んでらっしゃいました。
皆さんも歌ったり、声に出して読んだりしましょう♪


◆雑談
レビューが長い上に雑談まですみません。お時間ある方はお付き合いください。
長男の大学受験ですが、前期は不合格だったので後期の受験を受けに佐賀へ行きました。佐賀大学は私の実家から近いので前日に泊まりに行きました。
コロナ禍で実家には約一年半帰省していなくて、久しぶりに帰りました。
地元の友達とも会えて、長男の受験というより私の方が楽しんでました😊

で、夫が先月東京に転勤が決まりました。次男が中高一貫校に合格したため、単身赴任に。長男は国立、私立に関わらず一人暮らしをします。夫の転勤は想定外だったので、まさかの出費にできれば国立に合格して!!という思いでいっぱいですがどうも厳しそうで😰
21日が発表日。奇跡が起こることを祈っています🙏
ちなみに夫の転勤は7月。
それまでソワソワしてます。

長々と失礼しました。


観客 5人
劇場鑑賞 #29
2021 #32
mako

mako