たむランボー怒りの脱出

天竜区奥領家大沢 別所製茶工場のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

3.0
画面に犬が出てきたら必ず犬を見てしまう。人を見ることよりも優先して犬に注意を向けてしまうのはなぜか。我々は犬に何を期待しているというのだろう。

淡々と繋がれていく製茶工程のショットは犬が出てこないせいもあって、ときに退屈ささえも感じるのだが、その際などは犬がいつ姿を現すのかという期待と、死んだのではないかという不安がよぎって気が気ではなかった。登場する老人に対して「茶なんて作ってないで犬を探しに行け!」と何度も思ったし、ちょっとではあるが怒りさえも感じた。気のせいか、犬が出てこない間は劇場内にも殺気のようなものを感じたし、犬を出せ暴動が起きるのではないかとヒヤヒヤしていた。

最後に犬が出てくるかどうかはネタバレになるので言わない。