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恐怖の報酬 オリジナル完全版のkazu1961のレビュー・感想・評価

4.2
「恐怖の報酬 オリジナル完全版」
原題「Sorcerer」
2018/11/24 公開 アメリカ作品 2018-234

フリードキンの執念なんですね!!
2013年、フリードキンの執念は、複雑極まりない権利問題を解きほぐし、自ら指揮を執って121分【オリジナル完全版】の5.1ch、4Kデジタル・リマスター化に着手。同年のヴェネツィア映画祭でプレミア上映され、以後、2014年ロサンゼルス、2015年パリ、2016年カンヌ映画祭、2017年ロンドンで上映され、各地で再評価の嵐を巻き起こしてきました。スティーブン・キングやタランティーノも最も好きな作品のひとつに上げています。その作品がやっと日本でも公開なんですね。
結論から言うとこれは面白い!!
息詰まるという感覚を思い存分味わいました。それも40年もまえの映画で!スゴい映画は何年経ってもスゴいです。。スリリング!トラックが吊り橋を渡るシーンは最高です。
曰くつきのフリードキンのこの傑作を大きなスクリーンで観られるのだから、映画ファンとしてこんなに嬉しいことはないですね。

「フレンチ・コネクション」「エクソシスト」で知られるウィリアム・フリードキン監督が1977年に手がけたサスペンス大作で、ジョルジュ・アルノー原作&アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督による同名フランス映画をリメイク。南米のジャングルを舞台に、反政府ゲリラによって爆破された油田の火災を鎮火させるため、1万ドルの報酬と引き換えに、危険なニトログリセリン運搬を引き受けた4人の男たちの命運を描いた。ユニバーサルとパラマウントという2大メジャースタジオが共同出資し、3大陸5カ国でのロケを敢行するなど、完成までに2年の歳月と2000万ドル(現在の100億円相当)という当時として破格の製作費が投じられた。しかし、77年の全米公開時「スター・ウォーズ」が一大旋風を巻き起こした影響で興行的に大失敗し、78年に公開された日本をはじめとする北米以外の国では、監督に無断で大幅にカットされた92分の短縮版が上映された。その後も長らく権利関係などで上映もDVD発売もされていなかったが、2013年にフリードキン監督の手により121分のオリジナル版の4Kデジタル修復が行われ、同年のベネチア国際映画祭でプレミア上映された。日本でも18年11月「オリジナル完全版」として劇場公開され、121分の本来のバージョンが初めて日本で日の目を見る。
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