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記憶にございません!のkazu1961のレビュー・感想・評価

記憶にございません!(2019年製作の映画)
3.8
▪️Title :「記憶にございません!」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2019/09/13
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-223
▪️My Review
とにかく、笑える場面がひたすらに多かった印象で、有名な俳優をたくさん起用しているためそういった面でも楽しめました。
「この俳優さんにこんなことをさせるのか」と思わず口にしてしまいそうなほど驚きの登場の仕方をしたりするので、コメディ好きや出演者のファンは必見です。
ストーリー展開は、国民から嫌われている総理大臣が、ある日、記憶喪失になり、すべてを忘れて普通のおじさんになっちゃうというコメディ。これがもう最高です! 
ストーリーの前半部分は、記憶喪失になった黒田総理が、自分の立場を利用してやってきた数々の悪事を知っていくと言う展開。
その後、過去の自分を知るために、人の話に耳を傾けるようになった黒田総理は、そのことをきっかけに、国民が求めていることを自分の中に取り込んでいくようになります。記憶喪失になったことで、こんな風に人生が好転していくなんて。後半のこの展開は爽快感さえありました。
これらのすべて中井貴一の名演がなせる技からきています。憎たらしい総理から変化していく姿に少しも不自然さがなく、気持ちよく笑って感動させてくれて、本当に最高でした!
加えて、豪華な共演陣も適材適所で輝きを見せているのも三谷幸喜作品ならではです。
『記憶にございません!』は、今の日本の状況に対して「こうなったらいいのにな」という三谷幸喜監督の思いも込められているんでしょうね!

▪️Overview
三谷幸喜の長編映画監督8作目で、記憶をなくした総理大臣が主人公の政界コメディ。史上最低の支持率を叩き出した総理大臣を中井貴一が演じるほか、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市ら豪華キャストが顔をそろえる。国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれた総理大臣の黒田啓介は、演説中に一般市民の投げた石が頭にあたり、一切の記憶をなくしてしまう。各大臣の顔や名前はもちろん、国会議事堂の本会議室の場所、自分の息子の名前すらもわからなくなってしまった啓介は、金と権力に目がくらんだ悪徳政治家から善良な普通のおじさんに変貌してしまった。国政の混乱を避けるため、啓介が記憶を失ったことは国民には隠され、啓介は秘書官たちのサポートにより、なんとか日々の公務をこなしていった。結果的にあらゆるしがらみから解放されて、真摯に政治と向き合うこととなった啓介は、本気でこの国を変えたいと思いはじめようになり……
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