Jack05

記憶にございません!のJack05のネタバレレビュー・内容・結末

記憶にございません!(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

史上最低支持率の総理大臣の頭に足が当たり記憶喪失になったことで、人格が変わり真っ正面から政治に向き合おうとするヒューマンコメディ映画。政治に関しては難しいイメージを日本人は持ちがちだが、前半では総理が記憶をなくすまえにやっていた悪行の数々が面白おかしく描かれていて物語に入り込みやすい。例えば、妻と秘書の不倫、秘書のお尻を触る、息子に対して無関心、裏金を受け取る、女性蔑視などニュースで目にするネガティブなニュースが端的に面白く描かれていた。
ストーリー的に難易度もさほど高くない為、誰でも楽しめる映画といえるだろう。しかし政治や映画が好きな人にとっては少し物足りないかもしれない。同じような政治コメディーでがあるが、コメディーレベルも物語の構成もそちらの方が好みだった。
印象に残っているのは、総理が官房長官にこの国をどうしたいかと聞いた時、「考えたこともない。自分の人生を生きるのに精一杯」「この国の国民は変化を好まない。大事なのは平穏であること」と答えていて、とてもリアルで正直である意味正義だとすら感じた。現実世界で政治家がまっすぐ政治に向き合ってるかはさておいて、総理が自分が過去にしてしまった一つ一つに対して向き合い、妻と息子、そして国民と向き合う姿勢を示したシーンはとても爽快だった。

展開 関心度 speed 0.6
おもしろさ fun 0.7
設定 構成 story 0.7
映像音楽 art 0.6
好みlike 0.7
Jack05

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