【第75回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
『パーソナル・ショッパー』『デーモンラヴァー』などのオリヴィエ・アサイヤス監督作品。
アサイヤスってほんと守備範囲広いよね。なんでも出来ちゃう。
最初から最後まで怒涛の会話劇。フランス人らしい政治や文学のディスカッションに満ちた作品で、映画やスターへのメタ的な視線も面白い。
ベルイマンの『冬の光』にハネケの『白いリボン』、そして『スターウォーズ フォースの覚醒』笑
ギヨーム・カネ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・マケーニュが自身のイメージをそのまま投影しつつ力を抜いてのびのび演技しているのが楽しい。
最後オーディオ・ブックの依頼をスターのジュリエット・ビノシュに頼むか、というのをジュリエット・ビノシュの前で言うんだからこれがおかしい。
屈折した恋愛、人間関係を別段解決させるでもなくそのままユーモアたっぷりに描いた作品でとても楽しかった。