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サンセットのmhのレビュー・感想・評価

サンセット(2018年製作の映画)
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WW1直前の混迷するハンガリー・ブタペストを主人公視点でめぐるお話。
一人称カメラで大成功をおさめた「サウルの息子」の監督の次の作品も、ほとんど同じ構成。あの一人称カメラはまさかの作風だったとは!
主人公のそばに代わる代わる人物が現れては、思わせぶりなことをいって消えてしまう。視聴者が知りたい情報を1としたら、0.1くらいずつしか教えてくれなくてストレスが貯まる。「ヱヴァンゲリヲンQ」と同じやり口。
だんだん明らかになってくるのは、枕営業している帽子屋と、アナキストが暴れている物騒な社会。
一定の推進力は保っているものの、最後まで0.1ずつなので、最後らへんはもうどうにでもなればいいと、投げやりな気持ちになっていた。
前作は絶滅収容所という強烈なプロットがあったから情報抑え気味でちょうど良かったけど、こっちはなにをどうしたかったんだろうね。
ちょいちょいレイプされそうになっては、たまたま助けられるのとかも後半は鼻白んで見ていた。
チュトニクは登場しなかった。
こういう評論家向けの映画は苦手。
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