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リオ・グランデの砦のkazu1961のレビュー・感想・評価

リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-019 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-511

🖋先住民との闘いでの騎兵隊の活躍と、主人公ヨーク大尉(ジョン・ウェイン)の家族愛を描いたジョン・フォード監督の傑作の一つです。主人公ヨーク大尉の指揮官としての役割・義務と妻・息子への想いが交錯し、その葛藤する姿を巧く描いた作品です。

🖋本作、ジョン・フォード監督作品の中の『アパッチ砦』、『黄色いリボン』と並んで「騎兵隊三部作」と評される最終作にあたります。主演のジョン・ウェインが『アパッチ砦』と同じく、カービー・ヨークという名前の役柄を演じており、本作は『アパッチ砦』の続編ともいえる作品となっているんですね。でも他の2作と根本的に違うのは、本作が指揮官である主人公の家族の問題をテーマにしたところです。

🖋指揮官としての責務を全うしていく過程で、壊れかけていた妻と息子との関係を少しづつ取り戻していくその過程を、情緒豊かに、ヴィクター・ヤングの優雅な旋律に纏われながら、優しく描いているのがが素晴らしい。

🖋キャスティングでは、ジョン・ウェインの家族に向ける柔和な表情がとても印象的です。そして、ジョン・ウェインの妻役にモーリン・オハラを初起用しています。この息の合った演技が評価され、この後、この二人は、夫婦役で多くの名作を残すことになりました。

😌Story:(参考: google)
メキシコ国境近くの川で砦の守備にあたる騎兵隊の中佐は、襲撃と逃亡を繰り返すアパッチ族に悩まされていた。そんな彼の部隊に、別居中の妻のもとで暮らしていた息子がやってくる。やがて我が子を心配した妻も加わり、絆を修復していく一家。そんな中、アパッチ族の大規模な襲撃が発生する。

🔸Database🔸
・邦題 :『リオ・グランデの砦』
・原題 :『Rio Grande』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1950
・日本公開 : 1951/12/27
・上映時間 : 105分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジョン・フォード
・脚本 : ジェームズ・ケビン・マクギネス
・原作 : ※※※
・撮影 : バート・グレノン、アーチー・J・スタウト
・音楽 : ヴィクター・ヤング
・出演 : ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ベン・ジョンソン、クロード・ジャーマン・ジュニア、ハリー・ケリー・ジュニア

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
ジョン・フォード監督&ジョン・ウェイン主演による名作西部劇で、「アパッチ砦」「黄色いリボン」に続く「騎兵隊3部作」の最終作。ジェームズ・ワーナー・ベラの短編小説を原作に、西部を守る騎兵隊の活躍と家族愛を描く。メキシコ国境に近いリオ・グランデ川の砦を守る騎兵隊のヨーク中佐は、西部を荒らしてはメキシコへと逃れる横暴なアパッチ族に手を焼いていた。ある日、別居中の妻キャスリーンと暮らしていた息子ジェフがヨークの部隊に赴任し、息子を心配するキャスリーンも砦にやって来る。厳しい軍隊生活の中でジェフは次第に逞しくなり、ヨークとキャスリーンの仲も少しずつ修復されていく。そんな中、アパッチ族の大軍が砦を襲撃する。妻キャスリーン役に「静かなる男」のモーリン・オハラ。
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