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私のお祖母さんの小のレビュー・感想・評価

私のお祖母さん(1929年製作の映画)
3.5
2018年10月に岩波ホールで開催の「ジョージア映画祭」にて鑑賞。無声映画時代の作品で、役人の失職から再就職活動の一部始終を通じて官僚主義をあからさまに批判する内容。

製作は1929年。アニメーションを取り入れるなど斬新かつ<アナーキーで、過激な内容だったために、ジョージア映画史上、初めて公開禁止、お蔵入りになり、1967年まで上映されることがなかった>(映画祭の資料)とのこと。

今、観てもナカナカだから、当時は相当だったのではないかと。タイトルの『私のお祖母さん』の意味がサッパリわからなかったけれど、映画祭の資料によると<「お祖母さん」は当時、「後ろ盾」を意味したという>とあり納得。ラストはこの「お祖母さん」がわかりやすいオチをつけてくれる。

とはいえ、ストーリー的に唸るようなものではなく、当時の状況に思いをはせつつ「よくやったなー」と感心する作品。
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