ニックホーンビィ原作で
ジャドアパトー監督が製作に携わっているなんて!!
おヒュー主演で、まだホッペタぷくぷくだったニコラスボルトの映画「アバウトアボーイ」が
映画も原作本も大好きな私として(映画と原作本はラストが大きく異なりますが)
やはり、好きにならずにいられない一作となりました。
拗らせ40代の話としては被るものがありますね。
イーサンホーク演じる幻のミュージシャン、クリスタッカーを神格化するほど拝めるタッカーヲタクのダンカン(クリスオダウト)
と、
15年も同棲していながら、なーんにも進展が無いまま、ダラダラと付き合っている40歳のアニー(ローズバーン)
何故、タッカーは20年もの間、表舞台から消えたのか…。
消えた事でダンカンからしてみれば、神秘的でどんとんとのめり込むのも分かる…。
そして、タッカーの20年間の過去…そして現在
ダンカンとダラダラと付き合い40歳になってしまったアニーにとっては、その歳月が"失われた15年間"になる訳ですが…
にしても、やっぱりこの邦題は酷いと思うなー。
この邦題で思わずスルーしてしまうところでした。
危ねっ!!
ダンカンのダメでバカっぶりに大笑いしながらも、時にイラ!と来たりね…
でも、タッカーも負けじ劣らずダメ男っぷり。
母親違いの子供が6人居て、心入れ替えて、ジャクソンくん(可愛い!)の良き父親になるも…。
ストーリーは、そっち!!?そっちかー!!
と、変化球でしたね。
私にとっては…。
だいたい、目の前に崇拝するミュージシャンが現れても、
「いやいやいや…ソックリさんでしょ?本人な訳無い!!」
のリアクションが当たり前なのかな?
20年も表舞台に出て無いし。
ダンカンはタッカーのファンサイトを運営していて、それはタッカー本人も読んでいる訳で
でも、何もかも褒め千切るより、
ストレートに辛辣なコメントがあったほうが興味が沸くもの。
タッカーとアニーのYou've Got Mailな付き合いが始まり
タッカーのロンドンに住む娘が妊娠出産間際だから、ロンドンに向かうから、アニーと会う事に…
でも、ホテルのフロントで心臓発作で倒れて、
アニーはタッカーからすっぽかしをくらう羽目になるのですが…
アニーからしてみたら
「そうよね…本人じゃないかもしれないし、来る訳無いよね…」
とか思ってしまうのが分かるし😢
両親を亡くし12歳の妹を育てて生きて来たアニーが見た光景は、
病室に集まったタッカーの元妻と元妻の現夫や子供達で、ワチャワチャの大家族な光景な訳で
40歳で変わろうとしても、背中を押してくれる"何か"が欲しいですよね。
原題である「裸のジュリエット」
タッカーは再婚を何度しようともジュリエットを超える女性が出て来なかったのか、
罪悪感にさいなまれて、表舞台を去り、だから何度結婚しようともダメだったのか…。
結局はクズだった…けれど、やはりタッカーだって、背中を押してくれる"何か"が必要だったのですよね?
1964年の白黒写真に写る2組のカップル。
その写真を見たおばあちゃんが、この写真は私なの。結局その人とは結婚しなくて、何も無いまま84歳になっちゃったわ…(な訳無いでしょ!!)
の言葉にため息ついちゃうアニーだけれど…
人生の転機って、なーんにもしないと起こらないけれど、一歩を踏み出すと180度変わって来る…と思う。
行動に移すのは難しい…けれども…
ローズバーンは好きですねー。
オデコの皺も笑い皺も隠す事無く、無造作に束ねた髪型も素敵☆
実はクリスオダウトも好きな役者さん。
イーサンホークは、撮影時は47〜48歳?
でっぷりとしたお腹と白髪と白髪混じりの髭は役作りかな?
でも、こんな役もやってしまうなんて役者だのー。とか思ったりしました。きっと役作りで太ったのよ!!と自分に言い聞かせ
ロンドンも素敵だけれど、海はあるけれど、他にはなーんにも無い町並みも素敵☆
で、アバウトアボーイもそうだけれど、やはり、こんなイギリス🇬🇧の映画が大好きなんだ!!と行き着く私なのでしたー☆
ラストクレジットも笑えるのでお見逃し無く!!