kazu1961

僕はイエス様が嫌いのkazu1961のレビュー・感想・評価

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)
3.6
▪️Title :「僕はイエス様が嫌い」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2019/05/31
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-030
▪️My Review
凄いですね、22歳の監督!!78分の作品にこれだけの想いを込めるなんて。親密さと無関心の間をユラユラ漂う絶妙なやりとりを微笑みながら観ていたら、いきなり頭をガツンとやられました。そして、その時、細部まで周到に計算されていたことに気づいてぞくっとしました。。すごい映画でしたね。今夜ふすまに穴を空けて、あちら側を覗いてみたい気持ちになりますね。(あいにくふすまがありませんでした。。。)
本作、子供にも負けない底なしの空想力があってこそ全てが理解できる、そんな映画かも逸れません。
子供にじっくりと寄り添いながら、主人公が大人へと一歩近づく過程が繊細に描かれています。この作品は、奥山監督にとって初長編映画でしたが、ストーリーの構築や、子供たちの扱いが大変巧みでした。そういった全体を通して、本当に驚きました。
本作『僕はイエス様が嫌い』は、カンヌ・ベルリン・ベネチアに続いて権威のある国際映画祭とされるスペインのサンセバスチャン国際映画祭(第66回)にて、最優秀新人監督賞を史上最年少となる22歳で受賞という快挙を達成しました。その後もスウェーデンのストックホルム国際映画祭(第29回)において最優秀撮影賞を受賞、また、中国のマカオ国際映画祭(第3回)ではスペシャル・メンションを受賞。フランス・スペイン・韓国では既に劇場公開が決まっている話題作ですね。
監督・撮影・脚本・編集を手掛けたのは、新鋭映画監督・奥山大史(おくやまひろし)。 青山学院大学在学中に制作した本作が長編デビュー作となります。超低予算の制作費の中、子供たちの自然な演技を導き出した演出、的確に対象をとらえるカメラワークなど、様々な点で今後が期待されているんですね!!

▪️Overview
大竹しのぶ主演の短編「Tokyo 2001/10/21 22:32-22:41」がショートショートフィルムフェスティバルのコンペティション部門に出品されるなど、注目を集める弱冠22歳の若手監督・奥山大史が、脚本、撮影、編集も担当して手がけた、初の長編作品。祖母と一緒に暮らすため、東京から雪深い地方の小学校へ転校してきたユラは、同級生たちとおこなう礼拝に戸惑いを感じていた。礼拝の習慣や友だちとも慣れていったある日、お祈りをするユラの目の前にとても小さなイエス様が現れる。ユラは願いを必ずかなえてくれるイエス様が持つ不思議な力を次第に信じるようになっていく。(映画.com参照)
kazu1961

kazu1961