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パピヨンのkazu1961のレビュー・感想・評価

パピヨン(2017年製作の映画)
3.8
▪️Title :「パピヨン」
Original Title :「Papillon」
▪️Release Date:2019/06/21
▪️Production Country:アメリカ・セルビア・モンテネグロ・マルタ合作
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-340
▪️My Review
1973年版同様に、二人の強い絆が感動的ですね。当時、オリジナル版を見て興奮して感動しました。今回はその【奇跡】のリメイク版。原作を超えるまでは行きませんでしたが、観終わった後、静かな爽快感に包まれた感覚が心地よいですね。
本作、オリジナルの良さに加えて、パピヨンとドガの絆に重点を置いていて、より人間ドラマとしてフォーカスされました。オリジナルのマックイーンの演技にも見劣りしない。チャーリー・ハナムの熱演がひかります。
胸に蝶の刺青をしていることで「パピヨン」と呼ばれた男が、1931年に無実を叫びながら終身刑となったものの、脱獄に成功し、後にベネズエラ市民権を取得したというアンリ・シャリエールの同名自伝小説(英語版)を映画化したものです。
この世界的なベストセラー自伝小説は『猿の惑星』などの名匠フランクリン・J・シャフナー監督とハリウッドの異端児と呼ばれた脚本家ダルトン・トランボのタッグにより、1973年に映画化・公開されました。自由を求め何度も脱獄を試みる“パピヨン”スティーブ・マックイーンの鬼気迫る熱演と、ダスティン・ホフマン演じる偽札作りの天才・ドガとの熱い友情は、多くの人々の共感と感動を呼び大ヒットを記録。ジェリー・ゴールドスミスのテーマ曲「パピヨンのテーマ」は、記憶に残る残っていますね。
そして45年の時を経て、『パピヨン』が戻って来ました。マックイーンのあとを継ぎ、主人公パピヨンを演じるのは『パシフィック・リム』で主演を務め、『キング・アーサー』でも肉体アクションを披露した人気スター、チャーリー・ハナム。ホフマンが演じたドガ役には人気ドラマシリーズ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」でエミー賞を受賞、伝説のバンド“クイーン”を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じ、本年度アカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレック。この二人の演技はオリジナルに決して負けてはいません。
本作は、アンリ・シャリエールの原作小説と、ハリウッドの赤狩りに反対したトランボの脚本の両方を基にしており、73年版にはなかったパリでのエピソードも追加されています。
絶望の淵に追いやられても、けっして自由と希望を諦めない男たちの姿に再び、胸を熱くさせられました。

▪️Overview
脱獄映画の金字塔とも言われる1973年製作の「パピヨン」を、「パシフィック・リム」のチャーリー・ハナムと「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックの共演でリメイク。胸元に蝶の刺青をしていることから「パピヨン」と呼ばれる金庫破りの男は、身に覚えのない殺人の罪で終身刑を言い渡され、南米ギアナの絶海の孤島にある刑務所に投獄される。過酷な強制労働と、横暴な看守たちからゴミのように扱われる日々が続き、脱獄を決意したパピヨンは、紙幣を偽造した罪で逮捕された男ドガに目をつけ、ドガを守ることと引き換えに逃亡費用を稼ごうとする。やがて2人は奇妙な絆で結ばれていくが……。オリジナル版同様、作家アンリ・シャリエールが無実の罪で投獄された実体験をもとに執筆した小説を原作に、オリジナルでスティーブ・マックイーンが演じた主人公パピヨン役をハナム、ダスティン・ホフマンが演じたドガ役をマレックが務めた。監督は「氷の季節」で東京国際映画祭の審査員特別賞を受賞した新鋭マイケル・ノアー。
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