夜空のパンケーキ

ゲンボとタシの夢見るブータンの夜空のパンケーキのレビュー・感想・評価

3.9
初のポレポレで鑑賞。
自転車で行ったら死にそうに暑くて、後悔。
まだまだ残暑厳しいと知る💦💦

来年ブータンに行こうと思っているので興味があり観に行ったんですが、ブータンの近代化は想像を絶する。
子供達はスマホを使いこなし、ギターを弾き、Facebookで女の子の動向を見るのだ。

舞台は巡礼の地、ブムタン。
長男のゲンボは家族の寺院を受け継ぐことに躊躇している。
妹のタシはサッカーの代表チームに入ることを夢見ている。
父は兄に継いで欲しいと考え、妹には女性として振舞って欲しいと願う。しかしなかなか親の気持ちが子供に伝わらないのはどこの国も同じ・・。世界で初めて劇場公開されるブータン人作家によるドキュメンタリー。

伝統を重んじる気持ちが大きな田舎町で子供達はどのように考えて成長するのか?
子供も子供なりに考えているのだけど、そのズレはなかなか縮まない。
”幸せの国ブータン”と言われているが、そこには一筋縄ではいかない”幸せ”の向こう側があるように感じた。

ラストに兄妹で岩を登るシーンがあるんだけど、妹が最後に発する言葉がこの映画のすべてを語っているように思えた。
ブータンのイメージが少し変わりましたが、行った際に自分の目でもしっかり現在の状況を焼きつけてきたい。