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恋するスピヴァクのKSのレビュー・感想・評価

恋するスピヴァク(2018年製作の映画)
3.5
文化が混じり合うについての映画

ナードな主人公を中心に彼の周りにあるアートや文学に親しむコミュニティな人たちが、ひょんな事からプロゴルファーやチアリーダーなどホットな人たちとの出会い、それぞれの文化コードの違いから新たな自分の側面を発見していく話。

それがアメリカ内での学校的なヒエラルキーによる分断が氷解していくというだけでなく、もっと大きな目線での国境を越えた文化圏の違いや移民など大局的な話にも繋がっていく。

チャックはイギリス英語を話しているなと思ったら、最後に自分がイギリスからの移民である事を話していて、それが最後の彼の問題意識の伏線にもなっているんだなと。『LALALAND』や『アンダーザ シルバーレイク』など夢を実現させるために集まってくる場所としてのLAの明と暗の部分も描かれていて、そこも他の映画との繋がりを感じさせて面白かった。
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