このレビューはネタバレを含みます
同性愛を扱ったラブコメ。
前半は相当面白かったがラストで失速、というかそれで良かったんか感のある守りに入った落とし方で残念。
親友のデルがキャラクター的に最高。いやでも良すぎて作中のいいセリフや笑えるシーンをほぼ全てデルが担っていたのは作品全体としては逆にマイナスかもしれない。
「今は多様性の時代で皆自分のセクシャリティに迷いが生じてるだけ」「お前が男を好きになろうが女を好きになろうがどんな性的嗜好があろうが関係なく友達だ」的なセリフは特に好き。
友達で馬鹿騒ぎしてる時誰かがラインを超えたやばい発言をして場が静まりかえる感じめっちゃ面白い。
反面恋人であるクレアの描き方が微妙というか可哀想過ぎて、ゲイである主人公の為に慎ましく身を引いた当て馬感が否めなかったのが残念。
アレックスとクレアはお互い動物マニアという面白い設定が後半死んでいたのも勿体ない。「恋人」「友達」ではないこの2人ならではの動物界から着想を得た様な特殊な関係を模索するとか何とか上手いこと本筋と絡められたんじゃなかろうか。