kazu1961

猫の恩返しのkazu1961のレビュー・感想・評価

猫の恩返し(2002年製作の映画)
3.4
▪️Title : 「猫の恩返し」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2002/07/20
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-196 再鑑賞
▪️My Review
宮崎駿が企画し、当時新人だった森田広幸が監督した作品です。 車に轢かれそうな猫を助けたことから猫の国に招かれた女子高生ハルの冒険と成長をファンタジックにジュヴナイル感覚で描いた作品です。
スタジオジブリの作品『耳をすませば』の主人公である月島雫が書いた物語という位置付けのスピンオフ作品で、猫の男爵バロンとムーンが2作に共通して登場してるのもそういう意味なんですね。
本作は21世紀ジブリ作品の模索の始まりの作品とも言われています。それは、作画や演出タッチなど従来のジブリ作品とは大きく異なり、冒険のダイナミズムよりも、どこか儚げで、淡々とした思春期の味わいを強調しているからなんですね。そんな模索途中、道半ばという感じが鑑賞していても感じられます。
声優陣はなかなか素晴らしく、ハルを演ずる池脇千鶴、そして老獪な猫の国王を演じる丹波哲郎の名優ならではの怪演で本作に重みを持たせています。
個人的には『耳をすませば』にすっかりときめき、やられてしまった私にとっては少し物足りない感じがしました。しかしながら、冒険を通して成長したハルが現実の世界で元気に生きて行こうとする展開は好感度が持てて、素直に楽しめる作品です。
物語は。。。
ごく普通の女子高校生ハル。学校には遅刻するし、ゴミ箱の中身をぶちまける大失態。おまけに、憧れの男の子が別の女の子といい感じで2ショットになっているのを目撃してしまい、すっかり落ち込んでいました。そんなハルは、たまたまトラックにひかれそうになった1匹の猫を助けめした。しかし、その猫が実は“猫の国”の王子ルーンだったことから、ハルはお礼として猫の国へと招待されることになります。そこでハルは猫たちから盛大な歓迎を受け、いつしか“つらい現実より、猫になって楽しく生きたい”と願うようになつまてしまいます。と、そこへ猫の男爵バロンが現われるのでしたが。。。

▪️Overview
「耳をすませば」の柊あおいによるコミック「バロン 猫の男爵」をスタジオジブリがアニメ化。女子高生のハルは、車にひかれそうになっていた猫の国の王子ルーンを助けたことから、その恩返しとして猫の国に招待される。気楽な猫の世界にすっかり魅了され、「このまま猫になるのもいいかも」と思ったハルは、ルーンの妃候補にされ、猫の姿に変化させられてしまう。このままでは人間の世界に戻れないとあわてたハルは、猫の男爵バロンの助けを借り、元の姿に戻るため奮闘する。猫の男爵バロンほか、「耳をすませば」に登場したキャラクターや場所が再登場するなど、同作のスピンオフ的作品。声の出演は池脇千鶴、袴田吉彦。「ホーホケキョ となりの山田くん」で原画を手がけるなどしたアニメーターの森田宏幸が監督を務めた。短編「ギブリーズ episode2」が同時上映された。(引用:映画.com)
kazu1961

kazu1961