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翔んで埼玉のsnowbirdのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
4.0
振り切ったギャグ映画で大いに笑い、ストレス解消になった!

宝塚と時代劇を掛け合わせたような独特の演出で魔夜峰央の世界観を巧く表現している。キャスティングも、はなわのエンディング曲も最高。
茶番劇と謳っているだけあってB級感満載だがお金はかかっている。

ふざけた話を大真面目に演じると秀逸なコメディが成り立つ。面白いだろ!という押し付けや役者の素の顔が透けて見えると冷めてしまって笑えない。この作品は匙加減が絶妙だと思う。

差別を容認し助長する、などの感想は筋違い。この作品は埼玉ディスり映画と見せかけて、埼玉をディスり争っている首都圏全体、ひいては格差を生むことで選民意識を持つ人間の性質そのものをディスっているのだ。それが伝わるから多くの埼玉県民に愛されるのだろう。元都民の自分も好き。
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