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テルマエ・ロマエのsnowbirdのレビュー・感想・評価

テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)
2.5
同じ武内監督の「翔んで埼玉」と「今夜、ロマンス劇場で」がとても良かったので、遅ればせながら観てみた。
彫りの深い日本人がローマ人を演じるところとか、オペラの使い方とか演出は全体的に好印象。
原作に忠実な前半と、オリジナル展開の後半で作品の世界観が変わってしまったようで戸惑った。とはいえ、原作でも連載が進むにつれて同様の印象が持たれているようだが。(自分は1・2巻のみ読了なのでいずれ最後まで読んでみたい)
本作では上戸彩演ずるオリジナルキャラが終始浮いていた。半沢直樹といい、カラ元気で奔放そうなあのキャラは作品と合わない。演ずる側だけでなく、脚本・演出も問題。急に馴れ馴れしくなって重要な選択に意見するのがおかしい。平たい顔族としては違和感ないんだけど。

「翔んで埼玉」もストーリーの大きな流れは似ているが、「居住地で格差を生む人間社会そのものをギャグで揶揄する」というテーマが一貫していたので入り込みやすかった。テルマエ・ロマエは色々詰め込んで何に軸を置くのかぼやけてしまった印象。
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