Omizu

或る日曜日の午後のOmizuのレビュー・感想・評価

或る日曜日の午後(1933年製作の映画)
2.0
【1934年キネマ旬報外国映画ベストテン 第8位】
『真昼の決闘』などの大スター、ゲイリー・クーパーの初期主演作。恋人を奪われた男が過去を回想する物語。

Filmarksでは93分となっているが、実際の本編は69分。色々調べてみたが、特にカットされているとか散逸したという話はない。単純にFilmarksの間違いだと思われる。

その疑いもするほどに「これ何かが抜けてるんじゃないか」と思うほど唐突に始まって唐突に終わる。キャラクター描写、その背景をもっと丁寧に説明しないとダメだと思う。

なんだかよく分からないキャラクターばかりで話を進められてもつまらない。ビフがなぜ周りから疎まれてるのか、エイミーの本当の性格はどういうものか、ヴァージニアの思いはなにか、ヒューゴの家がどれほどの金持ちなのか、物語上必要な背景が一切見えない。

それ故にビフがヴァージニアに寄せる想いも唐突だし、いつ好きになったのか分からないのでどう共感したらいいのやら。

大事なところが色々抜け落ちたような残念な作品。
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