ナイトアウェイク

教誨師のナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

教誨師(2018年製作の映画)
1.5
あるドキュメント作品を撮った映画監督さんの話しを書いとこ。


ネタバレ。
基本は、私自身への記録。
間違えて読む人は気を付けて。
読まなくていい、自分宛てだから。
✮マークは、大好きな部分。














この監督は、日本と海外の刑務所の違いを話してくれた。そんでもって、受刑者の人達の事も話してくれた。

ある被害者家族の取材での事。
加害者が起こした事件で、被害者が亡くなってしまった。被害者家族は、この加害者を56したい程の憎悪と、想像もできない程の苦しみに打ちひしがれた。
そんな中で、被害者家族と加害者が一緒の時間を過ごす日が来る。なんかのプログラムだったか、被害者家族が望んだのかは忘れちった。

加害者の事を知るにつれ、被害者家族は憎悪の気持ちが薄れて、許せる思いが芽生えた事で、苦しみが和らいだらしい。
苦しい思いで憎み続けると、一方的に救われない。許す事で、少しでもそれから解放される。
だったかな?
あくまでも、これは一例。

[人は、触れないと分からない。]
[人は、触れても分からない。]

では、これが酒鬼薔薇だったら。
旭川の女子中学生を、夜中に呼び出して、カラオケボックスで犯しては最後に○害したガキ共だったら。
尼崎で、家族を洗脳して、56し合わせて、結局獄中で自○したあのババァなら。

[全ての人には、生きる権利がある。]
上記のそんなヤツ等でも、この作品の教誨師さんはこの言葉を贈るのかな。価値観に変化は起きないのかな。確かに、どんな悪い事をしても[生きる権利]はあるかも知れない。けど、必ず付きまとうのが、被害者側の[裁く権利]。

好き勝手に書くと、私はこの教誨師さんは、世の中に確かに存在するとてつもなく大きい理解のできない[理不尽]を、思い知らされたのかと感じた。
それは、この劇中での事が初めてではなく、何度も味わって来たんじゃないかと。
[…、そうだよな…。]
若い囚人と話してた時の教誨師さんの言葉が、ずっと続くんだろうな。

[だったら辞めちゃえば?]
[いえ、辞めません。]
[どうして?]
[どうしてでしょうね。]

いつかは、自分の中で曲がらない答えが出るのかも知れないけど、教誨師さんはずっとこれを繰り返すのかな。

曲の無いエンディングで、私はずっとその考えに囚われてた。

この作品の伝えたい事って何だろう?
具体的に、何を知ってほしかったんだろう?
なんだか、漠然とした印象で終わった感じがする。

何度も観たら、いつか辿り着けるかしら?

記録。