ヘイヘイ

アフター・エブリシングのヘイヘイのレビュー・感想・評価

アフター・エブリシング(2018年製作の映画)
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Filmarks主催のスニークプレビューで試写室鑑賞!「日本では情報未公開の95分の洋画」という情報以外は何もない状態で鑑賞したため、あぁこれムカデ人間の新作だったらどうしよう…と不安もありつつ。

そしたら、この作品でした!
マリサ•トメイ以外は全然知らない俳優だし、監督さんもお初なので、正直この企画でなかったら絶対みてなかったなぁと。

そういう意味でスニークプレビュー自体がとっても面白い企画ですね。そして、意外に自分の琴線に触れる作品で掘り出し物だったんですよ、これが。

一言で(乱暴に)まとめると、アメリカ版「花束みたいな恋をした」+「最高の人生の見つけ方(THE BUCKET LIST」です。
しかも、現地公開は2018年らしいのでこっちのが「花束〜」よりもちと早い!

以下、本編内容に言及するので絶対これから観る!という方はここでお別れです。
ただ、お別れ前に一つ言いたいのは、家族で観ると気まずくなる系のシーン複数あるので、一家団欒で観るのは危険です(笑)
1人、友人またはパートナーとみましょう!

























簡単にまとめると、23の遊び人の青年が突然ガンを宣告されてしまう。偶然知り合った女性たちと闘病生活を送り、結婚もする。手術の結果ガンは治るのだが…というお話です。

観ながらずっと思ってたんですが、これアメリカ版「花束みたいな恋をした」なんですよね。

というか、「花束〜」自体がそれほど革新的なお話だったというわけでもないんですが、いわゆる「花束〜」みたいな若者恋愛ギクシャク作品ていうジャンル自体を令和という時代に再定義した作品だと個人的に思ってます。そして最近ほんとにこれ系統の作品多くなってきたなぁーと。

ただ、観終わった後に2018年製作って知ってちょっとびっくりです。どっちがパクったパクらないという意味でなく、どの時代、国が違っても、男女の諍いというものは同じようなモノなんだよなぁとしみじみ。

演出自体は、YouTuberのシーンカットに近い瞬間的なスキップ編集、心拍音みたいなBGMであったりと、ちょっと他の作品とは毛色が違う感じのとこ結構好みです。

「死ぬまでにしたい10のこと」や「最高の人生の見つけ方」みたいに、バケットリスト(23歳でお金がない場合の)作って実行する下りも好きですね。○Pには(笑)です。

中盤あたりで、病気治っちゃうんや!みたいなハズシがあって、そのあともすれ違いがたくさんあっての結局別れることにはなってしまうワケですが、最後のレストラン別れシーン含め、ここらへんがやっぱり「花束〜」ぽいなぁと。(いや、こっちが製作が先なんですが)


「スーパー傑作なので万人にオススメです!」とは言えないまでも、これからの生き方、他者との接し方についてちょこっと考えつつ、あーこうやってケンカしたこともあったなぁって共感できる系の作品です。95分という短い尺の中で、よくまとめているなぁと。話の展開のテンポとポップなとこはオススメです。
ただ、ちょっと既視感ある紋切り型な作品でもあるかなぁ。

そして、改めてですが、今回の試写で観ていなかったら一生観てない作品だと思ってるので、今回観れてよかったなぁと。
今現存している作品ですら、死ぬまでに全部観ることできないですよね。
だから、人の出会いも作品との出会いも”一期一会”であることを痛感しました。

Filmarksさんの企画に感謝🥲
ヘイヘイ

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