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ヘレディタリー/継承のkazu1961のレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.6
▪️Title : 「ヘレディタリー 継承」
Original Title : 「Hereditary」
▪️Release Date:2018/11/30
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-087
▪️My Review
「ミッドサマー」を鑑賞した後で、鑑賞すると、やはりアリ・アスター、同じ監督の作品だということがハッキリと分かりますね。
本作はアリ・アスターの長編映画監督デビュー作になりますが、サンダンス映画祭で「ホラーの常識を覆した最高傑作」、「現代ホラーの頂点」と批評家から最高の評価を受け全米を震撼させたホラー映画なんですね。
アリ・アスター監督の作品の特徴となるであろう、素晴らしい脚本と張り巡らされた多くの伏線、そしてラストへ向けての一気の回収。これが素晴らしい作品ですよね。
スクリーンをよぎる光、真夜中に見る夢、家の壁に描かれた文字・・・天才的な発想と演出で、すべてのシーンがラストへの恐怖の伏線となる計算し尽された脚本完成度は、ホラー映画の新たな傑作となりました。(全くミッドサマーと共通しますね!!)
本作を観ていてネタバレになるので、詳しくは言えませんが、この作品の系譜は古典的名作のアメリカホラー、『ローズマリーの赤ちゃん』や『エクソシスト』のような邪悪な時代精神を反映した作品を思い出しますね。
そして、なんと言ってもトニ・コレット。鬼気迫る怪演、一世一代の演技で、怖さと緊張感を増幅しています。
私にとってはミッドサマーよりはグロなシーンが少ない分、ちゃんと観ることができました。

▪️Overview
家長である祖母の死をきっかけに、さまざまな恐怖に見舞われる一家を描いたホラー。 亡くなった祖母・エレンから忌まわしい“何か”を受け継いでしまった家族を、死よりも残酷な運命と、想像を絶する恐怖が襲う。彼女たちが祖母から受け継いだものは一体・・・?「シックス・センス」「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレットがアニー役を演じるほか、夫役をガブリエル・バーン、息子役をアレックス・ウルフ、娘役をミリー・シャピロが演じる。監督、脚本は本作で長編監督デビューを果たしたアリ・アスター。
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