TOTO

ヘレディタリー/継承のTOTOのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.6
「近所の鮨屋に行くたびにこの監督の事を思い出す――」

俗に胸糞映画と言いますが、アリ・アスター監督作品はそういう意味で嫌な気持ちになりがちです。
まもなく『ポーはおそれている』が公開されるけど、きっと胸糞なんだろうなと思いつつ、たぶん見に行くと思います。

アリ・アスターとの初遭遇がこの作品。
素晴らしく胸糞。
主演はトニー・コレット。『シックスセンス』での名演技が印象に残るけど、この人とにかく顔の筋肉を自由自在に動かして泣き叫んだり驚愕したりする芝居に長けている。その意味でこの作品の絶望する母親役はピッタリです。
それとナッツアレルギーの娘役もいい顔してるよね。そこはかとなく何かが起こりそうな顔と言ったら怒られるけど、とにかくこのダークな物語にとてもよく馴染んでいる。

この映画のラスト近くで身の毛もよだつシーンがあって、初めて見た時にかなりゾッとしたんだけど、既視感と言うか、似たような感覚を覚えたのは昔観た『ブレアウィッチプロジェクト』。
デートで映画館に観に行ってなんだか盛り下がったのを覚えている。まさに胸糞。

さて、タイトルの件。
うちは東京下町で威勢の良いお寿司屋さんが何軒かあるんだけど、良く行く店で帰り際にカウンターの中の板前さんが揃って「ありあしたー!」って言うのね。
そんな感じでございます。
TOTO

TOTO