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物ブツ交換のkuuのレビュー・感想・評価

物ブツ交換(2018年製作の映画)
3.6
『物ブツ交換』
原題Sovdagari 英題The trader
製作年2018年。上映時間23分。

2018年制作のNetflixオリジナルドキュメンタリー短編作品。

東ヨーロッパのジョージア。
辺境地を巡り、日用品や古着を売り歩く1人の男。
ここではジャガイモが通貨、貧困にあえぐ土地では野心や夢を追う余裕などない。

外界から切り離された古から続くような村。
今なお教会の塔を中心に人々が暮らし、ゼニよりも物々交換が有効であることが想像される。
ある男は、首都トビリシに着くと、いつも商品を売買して現金化していた。今作品を見る限り現地では、ジャガイモが非常に珍重されていたようで、商品を提供するのに最適な決済手段。
子供も大人も、彼が持っているものが、実は、ありふれたものであることに驚いていた。
時間が止まったような村々で、グルジアの農民の生活を垣間見ることができ、興味深かったです。
また、いくつかの素敵なシーンがありました。
加えて、悲惨なシーンも。
ある商人は、宝石をジャガイモと交換し、そのジャガイモを後日(別の場所で)売って生計を立てている。
誰もがただ生きていこうとしている(しかし、絶望的な貧困の中で)。
特に、中盤あたりが強くうまくまとまってた。
今作品は、時に信じられないほど悲しく、荒々しく、しかし魅力的で、個人的には善き作品やと思います。
サクッと20分余りで見れるしら時間を費やす価値が小生にはありました。

余談ながら物々交換で思うのは、フリマアプリかな。
売り上げたポイントを現金化しないで、ポイントで他の商品を得る所なんか良く似てる。
しかし、フリマアプリならとにかく手軽に利用できる。
ほぼ、スマホ1台で出品や取引ができるさかいとても楽ちん。
ただ、会員登録や出品方法が複雑やとは云えなくはないかな。
多々似てる点があるが、大きく異なるのは、出品手数料(売れた価格の何%か)があること。
確かに、運営が間に入った金銭のやり取り(エスクロー取引)を行うのでトラブルが比較的に少ないし、それを経費と思えば多少許せるが。
メルカリなど出品手数料は売れた価格の10%。
例えばジャガイモ一袋の商品を300円で売った場合は、10%である30円を引いた270円が売上となり、そこから本人負担か若しくは相手持ちの送料で送る。
大体が出品者負担で商品を送る。
ジャガイモ一袋を離島とかの購入者が自己負担で送ったなら、果たして270円で送ることが出来るかなぁ。
結局足がでて、マイナスでボランティア的になっちまう。
結局送料700円プラスにして1000円で出したら売れんのかな。
苦肉の策としてよくあるのが、
『ポイント消化にどうでしょうか?』
そないなん踏まえたら今作品のように本人の足を使って交換し合えるのがその点では良い。
ただ、物々交換には一番の問題は対価の適正をどう量るのかかな。
ジャガイモを持ち寄る人と牛車を作り持ち寄る人。
この二人が交換したい時は、
貨幣流通があると、
ジャガイモは4個一袋250円。
牛車は25.000円ちゅう値段がついてる。
だからゼニを払えばジャガイモでも牛車でも好きなものが買える。
そやけど値段がついていない場合は、
なんとなく決めることになりかねない。
ジャガイモを1.000個もとめられたら、今度は運賃や手間がかかる。
また、交換した方もそれを全部食べられないから、また別なものと交換しなきゃいけない。
物々交換経済ってのは、多分基本があるんやろな。
まず、基本的に自給自足かな。
その中で余ったものを交換しようぜ!!
って社会じゃないと成立しない。
こういう社会であったとしても、『坂上どうぶつ王国 【22匹&7人自給自足大家族】』もいないことはないが、出演料とかで通貨は手にしてるし、正確には自給自足ではない。
奥さんの方は、最近化粧水変えたんか肌艶が良くなってるし、美容室云ってるんは明らかかな。
また、物々交換のメリットは、お互いが余ったもの、不要なもので、欲しいもの、豊かになるものを得られる点。
あまりもので豊かになれる。
昔の農耕社会で成立していた経済。
でも、この社会は、経済発展はしにくいのが現実。
同じような生活が長く続く。
それに、何か新しいことはなかなか難しい。
生活に手一杯で、ほとんど誰かに借りないといけない。
実際小作農っていう、地主から土地を借りてなんとか生きてる人間がほとんどだから。
だから、【22匹&7人自給自足大家族】もリンボーダンスや、テレビ出演してるんやろな。
で、この物々交換の問題は、もしも天候なんかのせいで作物が獲れなかった場合、どないするのか?
みんなが苦しむことになる。
誰も余ったものを持ってさえ居ないから、誰にも譲れない。
お金があれば、そういう時は貯金を崩して食べれる。
せやし、ゾンビ社会になったとて、生き残った人間は文明をなんとか再建して、通貨を制定しなきゃ伸び代がなく、結局、ゾンビの餌食となる。
また、生活に必要なものの多くを、食べ物も衣服も家の補修も全部を自分でしなきゃいけないことになるなぁ。
貨幣経済てのは、これを分担している。
ジャガイモ作る人はそれを売ったゼニで他の食べ物も服も家も買える。
ジャガイモだけ作ってればいいとも云える。
そうすると、分担されている仕事にどんどん慣れて、いろんな工夫をして、どんどんいいものができる。
余った時間で、他の野菜も育てる余暇も出来る。
人的には断然貨幣経済がいいと思われる。
しかし、貨幣経済の始まりは、銀行家が農家に行って、例えばジャガイモ洗い機を買わないか、うちの銀行券を借りてくれりゃ、機械を上げるよってことで始まった。
それで銀行家は利子をとり、農家は勝手に借金を背負い込まされる。
その銀行家は機械をどこで手に入れたんか。
この機械をこの銀行券と交換してくれ。この券でなんでも好きなものが買えるからってやって機械を開発販売業者から手に入れた。
この構図が今までずっと続いてる。
銀行がどうあってもゼニを儲けるシステムになってる。
銀行からお金を借りるようになってるから。
そういう経済構造やから、銀行は絶対に存しない。
必ず利子が入る。
まあもうちょっと複雑で、実際には金融商品で銀行も損をするんやけど。
でも基本的にはこうなんです。
結局何が書きたかったんやったかな😊
銀行は悪い連中?ちゃうなぁ、メルカリは手数料取り過ぎ😊?違う。
物々交換やった。
なんか良く分からなくなりましたので感想終わります。
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