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半世界のkazu1961のレビュー・感想・評価

半世界(2018年製作の映画)
4.0
▪️Title :「半世界」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2019/02/15
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-245
▪️My Review
あかん!ラスト近くからボロボロ😢になりました。日常の小さな営みだからこその臨場感です。
哲学的な想像力を掻き立てられる『半世界』と名付けられた映画は、阪本順治の26本目となる監督作となります。
阪本順治の脚本・監督によるオリジナル作品で、とある地方都市を舞台に炭火焼職人の主人公とそれぞれの人生を歩んできた同級生2人が人生も半ばを迎え残りの人生と向き合っていく、そんな作品です。世界は市井の人々の小さな営みでできているという監督の視点も込められているんですね。
諦めるには早すぎて、焦るには遅すぎる39歳という年齢の男三人の友情物語を軸に、複数のエピソードを交えながらやがて命の通った夫婦のドラマとしても結実していきます。「人生半ばに差し掛かった時、残りの人生をどう生きるか」という誰もが通るある地点の葛藤と、家族や友人との絆、そして新たな希望を見事に役者陣の絶妙なアンサンブルと阪本監督ならではの無二の作風と独創的なストーリー展開で描いています。
人は生きて死ぬ、だからこそ際立つ刹那な幸せをスクリーンに描ききった素晴らしいドラマですね。
絶妙な配役で、主演に稲垣吾郎を迎え、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦という絶妙な演技で観る者を楽しませてくれる面々が揃ったています。
良作!!😢

▪️Overview
「エルネスト」「人類資金」の阪本順治監督のオリジナルストーリーで、稲垣吾郎が主演を務めた人間ドラマ。稲垣が主人公となる炭焼き職人の紘を演じるほか、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦ら実力派キャストが共演する。山中の炭焼き窯で備長炭の職人として生計を立てている紘の前に元自衛官の瑛介が現れた。突然故郷に帰ってきた瑛介から紘は「こんなこと、ひとりでやってきたのか」と驚かれるが、紘自身は深い考えもなく単に父親の仕事を継ぎ、ただやり過ごしてきたに過ぎなかった。同級生の光彦には妻・初乃に任せきりの息子への無関心を指摘され、仕事のみならず、反抗期である息子の明にすら無関心だった自分に気づかされる。やがて、瑛介が抱える過去を知った紘は、仕事、そして家族と真剣に向き合う決意をする。2018年・第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、観客賞を受賞した。
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