美しい青空が印象的で、父親が12年ぶりに会った息子達に負い目があり不器用ながらも、母親では教えられない男親としての矜持を、少し気負いながら背中で語ろうとする父と、父親となんとか折り合おうとする長男と反抗期ど真ん中の次男。
父親の12年は詳細に語られないが、恐らくは語れない事由が関係しているだろうことは推察出来る。
恐らくは刑務所で刑期を終え、それに関係する物を島に取りに来たのだろう。
母親では無く父親が息子にできる事。
それは鍛える事。
生き抜く力を与える事。
その気持ちが伝わる前に起こる思わぬアクシデント。
それらの解釈が一気に乱されるラスト。
理解が困難だが、何とも言えない余韻を引く映画だ。