アンプを通さないギターの音は妙にぞくぞくとさせる感覚を私に知覚させた。
追えば逃げていく私の切望。
窓から見える儚き瞬きブレの大きな景色。
崖から落ちるたびに私は狼の如く夜空に遠吠えしていることを誰もしらない。あぁ。
何度も崖を這い上がり私は芯がぶれることを遠に忘れたのだ。
加減を知った私は脳をついに停止させた。
するとどうだろう。
今までとは違う電流が脳を流れ、ついに稼働しはじめた。
これこそが私の求めていた、ある種の。
そう。ある種の。
ついに実現化できたのかもしれない。
私は静かに床につき、今度こそ眠ることができなかった羊たちを数えることができるのだ。
ニーチェいわく、踊れ！いまだ起きている羊たちよ！踊れ！
