イッテルビウム中田

葡萄畑に帰ろうのイッテルビウム中田のレビュー・感想・評価

葡萄畑に帰ろう(2017年製作の映画)
5.0
自分用メモ🇬🇪
・葡萄畑の描写は少ない。英題のThe Chairのが的確。椅子は権力の象徴で、それにしがみつく人間の本質をうまく描いている。
・全体的にユーモラスでありながら風刺が効いている。
・最初は拒絶したアフリカ系移民の娘婿マルハズを受け入れて大家族として仲良く暮らす図は多様性溢れるジョージアの未来を期待しているように感じた。

・余談だが、ワイン八千年の歴史を持つジョージアならではの見所がある。オレンジワイン等を醸造するマラニ(終盤、ギオルギが隠れていたところ)や一度入れたら飲み干すまで戻せない動物のツノを盃にしたカンツィ(ギオルギの結婚式で義姉が一人で乾杯)