ディズニー映画、ひいては長編カラーアニメの原点といえる作品。4年間の歳月を費やして作られており、戦前とは俄かに信じがたい完成度である。
特筆すべきは7人の小人たち。企画段階では10人近くいたらしい。>>続きを読む
見た目は怖いけれど中身は優しい怪物シュレック。度重なる迫害と自身の生活環境を守るため冒険に出る。
『美女と野獣』へのアンチテーゼとして作られた『シュレック』シリーズ。
低身長にコンプレックスを抱える>>続きを読む
原作最終回にてお披露目された『Dear Prince~テニスの王子様達へ~』から開幕する。
天衣無縫の極みに到達し、幸村相手に無双するリョーマ。原作では歌詞が、アニメ版では音楽が、ここにきてミュージカ>>続きを読む
『名探偵ピカチュウ』のリアル志向なCG化に違和感を覚えたため、ポケモン映画のなかで唯一視聴していなかった本作。
こちらは本編新作のスカーレット・ヴァイオレットと同じようなタッチで表現されており、ポケモ>>続きを読む
地下への大冒険と同時に三世代の親子間の葛藤を描いた作品。
父イェーガーの押し付けに反発するものの、同じように息子イーサンに未来を押し付けていたサーチャー。やはり親子なのか、挙動を含め似ている部分が多>>続きを読む
五つの国に散らばった龍の玉を集める冒険活劇。プリンセスもの特有のミュージカル要素こそないが、アクションは迫力満点である。また、東南アジアの国々をベースにした世界観もたいへん魅力的である。
ラーヤと道>>続きを読む
リン=マニュエル・ミランダが手がける本作のミュージカル楽曲はどれもアップテンポで楽しい。
開幕早々『ふしぎなマドリガル家』で心を鷲掴みにされ、内容はダークなのに何故か楽しい気持ちになる『秘密のブルーノ>>続きを読む
メロディはディズニープリンセス初の実子である。見た目はそのままだが、母親としてのアリエルを垣間見ることができる。
前作で陸への強い憧れから人間になることを選択したアリエルとは対照的にメロディは海に心>>続きを読む
半神半人のヘラクレスはいわゆる脳筋で常人離れしたパワーを持っている。これだけでも世間は英雄として讃えるだろう。否、彼が目指すものは〝真の英雄〟なのである。
「有名になったから真の英雄とは限らない」名>>続きを読む
醜い容姿から〝怪物〟として塔に閉じ込められていたカジモド。誘拐や監禁はディズニーあるあるだが、カジモドにプリンセスはいなかった(ちょっと残念!)
パリ一番のブ男を決める祭りで王様に選ばれたカジモド。>>続きを読む
保守的で高い格式を持つフランス料理において絶対に居てはならない存在であるネズミが厨房に入る。
ラストの一幕を何も知らない人が目撃したならば悲鳴をあげるであろう。否、知っていても不快に思う人はいるかもし>>続きを読む
圧倒的な人気で世間を賑わった〝レット・イット・ゴー〟あれから10年経った今でもカラオケで歌われることも多い。
本作における最大の魅力はなんといっても〝雪だるまつくろう〟〝とびら開けて〟など至高の音楽だ>>続きを読む
アニメ版『眠れる森の美女』において、マレフィセントが呪いをかける動機は〝祝賀会に呼んでもらえなかったから〟という死の呪いに見合わない些細なものであった。
本作ではステファン王とマレフィセントの過去が>>続きを読む
前半の1時間くらいは観ていてとてもつらかった。
戦争を経験し、仕事に追われ、家族との仲もうまくいっていない。心に余裕がないクリストファーは久々に再会したプーを邪険に扱ってしまう。(もっともプーにも非が>>続きを読む
時を止める、時を戻す、時を加速させる(?)など誰しも時間に関する能力を欲したことはあるだろう。
ティムはタイムトラベルの能力を持っており、任意の時間に戻すことで過去をやり直すことができる。
ティムは>>続きを読む
アリエルを演じるハリー・ベイリーは歌唱力が評価されてのキャスティングだそうだが、個人的にはアリエルの好奇心旺盛な表情をうまく再現できていたように思う。
(フォークで髪を研くシーンには違和感しかなかった>>続きを読む
いたずらっ子のトム・ソーヤが墓場での殺人現場を目撃したことから、裁判や宝探しに巻き込まれて成長する話。
子供の頃に小説版を読んだが劇場版も新鮮に楽しむことができた。
インジャンジョーも多少マヌケなと>>続きを読む
ミュージカル映画。幼い頃によく観たハイスクール・ミュージカルっぽさがあるなと思ったら同じ監督だった。
他のディズニー映画の実写と比較すると衣装がやや安っぽく感じるが、世界観が良い。悪役の子供たちが善>>続きを読む
箱入りのお嬢様犬レディが野良犬トランプと恋に落ちる。
実際に犬が演技しているとは信じ難いくらい良くできていて、かの有名なスパゲッティを食べるシーンにおいても2匹は非常にロマンティックな雰囲気だ。
ア>>続きを読む
物語の舞台はアーケードゲームの世界からインターネットへ。
ポップアップ広告が繁華街のキャッチのように付き纏ったり、悪口コメントが羅列されていたりとインターネットを利用する子供たちに見せたい場面が多々>>続きを読む
ディズニーが従来のプリンセス像を刷新していることは「魔法にかけられて」を視聴して以来意識してきたが、モアナは新しいプリンセス像の特徴がとりわけ濃く出ている。
自らの意思で冒険に出て、王子様(的存在)>>続きを読む
ウィル・スミス演じるジーニーがハマりすぎていて、名曲〝フレンド・ライク・ミー〟もヒップホップ調にアレンジされている。これがものすごく楽しいので是非聴いてほしい。
実写版ではジャスミンの女性としての強>>続きを読む
女の子の永遠の夢と言っても過言ではない、愛に魔法にロマンスがたっぷり詰まっている。
スワロフスキーが衣装協力していることもあり、荘厳な映像美には終始圧倒される。
アニメ版と比較してシンデレラだけでな>>続きを読む
子供はいつか大人となり、おもちゃと遊ばなくなる。ウッディたちはトイストーリー2で示された現実に直面する。
2では〝いまを楽しもう〟と結論に至ったウッディらもいよいよ成長したアンディに遊んでもらえない>>続きを読む
おもちゃの寿命とどう向き合うか。物理的に損傷して廃棄されるか、あるいは子供に飽きられて捨てられる。
前作でウッディは、大好きなアンディと一緒に遊ぶことが自身の役割でありしあわせであると考えるに至ったが>>続きを読む
ウッディが、アンディの1番お気に入りのおもちゃである座を新入りのバズ・ライトイヤーに奪われるところから物語は始まる。
ウッディにとってアンディの1番であることは彼自身の存在意義であり、(その後のシリ>>続きを読む
最新のものから順に記憶を消去するため、時系列の把握がやや難しい。とはいえ、別れる直前のピリピリした二人や付き合いたてのロマンチックなムード漂う二人など雰囲気から理解できる(クレメンタインの髪色にも注目>>続きを読む
ヘンリーの諦めずに何度でもルーシーを惚れさせようと挑戦する姿に心打たれた。最初こそ邪険に扱われていたが、やがてルーシーの家族もその熱量に感化される。
ルーシーの抱える短期記憶障害を受け止め、彼女の時>>続きを読む
ベイマックスはケア・ロボットとしてヒロの健康をサポートする。ここでの健康は身体的なものに限らず、精神的なものも意味する。
(それでもヒロの神経伝達物質が上昇したことを確認し、水面スレスレを飛行するのは>>続きを読む
諦めずに警察官になる夢を叶えたものの、非情な現実に打ちのめされるジュディ。頑張り屋な性格の良い子である。
ところが、優秀な成績で卒業したから駐車違反取締は妥当ではないと反抗していた場面に違和感を覚え>>続きを読む
「おれは悪役。それでいい。ヒーローになれないのは悪いことじゃない」
お菓子の国を舞台にしているものの、いじめ描写はリアルで陰湿だった。もっとも、キャンディ大王による〝大多数のために一人(ヴァネロペ)>>続きを読む
ラプンツェルは裸足で走り回り、世間知らずではあるものの、所作にはどこか気品が感じられる。
また、閉鎖的な塔の生活においてもあそびを自ら作り出す好奇心に溢れている。彼女の魅力は行動力にあるのではないだろ>>続きを読む
ディズニー作品に疎い私でもディズニーといえば〝夢見るお姫様と素敵な王子様によるラブストーリー〟を連想するが、この映画はおとぎ話の世界からやってきたジゼルに真っ向からリアリズムを叩きつけてくる。
ロバ>>続きを読む
ダメな夫と献身的な妻。ぶっきらぼうな物言いをする俊介に思わず喝を入れたくなるが、私たちも親しい間柄の者たちに同じような態度をとっていないだろうか?
失ってはじめて気付くこともある。別れを告げられたほ>>続きを読む
自己犠牲を厭わない他者への愛は、結果的にその人自身をしあわせにする。
魔法の力をもってしても女性の心を振り向かせることはできない。変わらなければならないのは自分自身なのだ。
アラジンはジーニーによ>>続きを読む
一緒にいるときは笑いが絶えない二人。もともと似たもの同士で相性は良いのだろう。
ところが、度重なるすれ違いから二人の愛は徐々に冷めてゆく。
気持ちが離れて行く過去の二人を幽体離脱やアニメで回顧する手>>続きを読む