日本では死というものは恐ろしくて嫌なもので、日常から切り離されて遠ざけられている。しかしインドでは人生の過程の一部として受け止められている。老齢の父と共に多忙な息子が訪れたのはガンジス川のほとりの宿泊施設。ここでは死期を悟った人々が集い最期の時を待つ。ここで往生した者は解脱する事ができると信じられている…皆、聖者のように静かに最期を待つのかと思いきや、みんなでテレビ見たり、楽しい老人ホームみたいである。
仕事一筋の息子だったが、父と過ごすうちにわだかまりも解けていき…
派手さはないが心にしんみりくる、インドの死に対するポジティブさを感じられた良い作品だった。